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新型MINI クラブマン試乗レポ「ジェントルマン」なクルマ

#この記事は3分で読めます。
#まだMINIクラブマンをよく知らない方へ。

MINI クラブマンとは?

お尻から失礼します。
否、失礼ではない。このクルマに限っては。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4「スプリット・ドア」リアゲート
「スプリット・ドア」という名称がつけられている。

1枚の画像からお尻を見せて失礼に当たらないクルマが「MINI クラブマン」です。

ご覧のとおり、リアゲートが観音開きになるのが最大の特長のステーションワゴン、これが「クラブマン」です。

もう少し、後ろ姿をご覧いただきましょう。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4|神社前の紅葉の下で撮影

「テールランプがユニオンジャック」に気がついた方、さすがです。

新型ミニクラブマン クーパーS ALL4。ミニのブランドロゴとクーパーSのエンブレム
「クーパー」の名は1962年にデビューしたミニのハイパフォーマンスモデル「ミニ・クーパー」から歴史が始まった。これを手掛けたのはジョン・クーパー。今でもMINIのハイパフォーマンスモデルにはクーパーの名が与えられる。

2019年10月2日にミニ・クラブマンはマイナーチェンジ、テールランプはユニオンジャックをモチーフにしたデザインに変わりました。

ユニオンジャック

(ちょっと豆知識)ミニ・クラブマンのテールランプは左右対称ですが、ユニオンジャックは左右対称ではありません。これは、ミニ・クラブマンの開発者がデザインにこだわったポイントの一つだとのこと。

マイナーチェンジした新型ミニ・クラブマンの変更点などについて詳しくは、下記の発表会取材記事をご覧ください。

モーリス・ミニ・トラベラー
BMW広報画像

この画像は、ミニ・クラブマンの始祖にあたる、モーリス・ミニ・トラベラー。この世代のミニ「MK1」は1957年から1967年の間、生産されていました。

ミニ・クラブマンの走り

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。夜明け直前の湖畔で撮影

新型ミニ・クラブマンをBMWジャパンさんからお借りして、日光方面へショートトリップしてきました。

都内の下道走行、高速道路からワインディングまで多様な道路状況を試乗。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。日の出時刻頃の湖畔で撮影

初めて乗って走った直後のファーストインプレッションは「どっしり」。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。夜明け直後の湖畔で撮影。

しばらく走ると「しなやか」な印象が加わりました。少し荒れた道路やうねった踏切を超えたとき、ミニ伝統の「ゴーカート感」が伝わってきます。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。うっすら積もった雪の上で撮影。

そして、よく走ります。加速が良く、山道のカーブも気持ちよく曲がってくれます。ガチなスポーツカーではありませんが、十分にスポーティー。グレード名に付与される「ALL4」は、四輪駆動の意味。安定あるどっしり感は、四輪駆動で常時路面を掴み、システム制御で前後輪のトルク配分を適切に制御しているからこそ強く感じられたのでしょう。

燃費は悪くありません。カタログスペックでは、WLTCモード13.8km/L、試乗時のトータル燃費も同じぐらいでした。WLTC高速道路モードは、15.5km/Lとしていましたが、80〜100km/hで順調に流していれば、18km/L近くまで伸びました。市街地では実燃費10km/Lを切りましたが、1500kgある車重でこの走りを考慮すれば、ご愛嬌レベル。

「いつまでもハンドルを握っていたい」、筆者にとってはそんなミニ・クラブマンでした。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。朝焼けの雲を背景に撮影。

「ジェントルマン」がミニ・クラブマンを示すキーワード

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のリアゲート、クラブマンのバッジ。

新型ミニ・クラブマンの発表会のとき「クラブマンは“ジェントルマン”をテーマ」としている旨が話されました。文字通り、紳士に乗って欲しいクルマ、紳士にふさわしいクルマでありましょう。

ミニ・クラブマンを所有したら、ジェントルマンになれる、とするのは些か短絡的ですが……クルマは人のライフスタイルを変容させるツールになり得る、と常々考えている筆者、クラブマンもまた然り、だと考えます。

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。紅葉と青空を背景に撮影。

伝統ある誇り高きブリティッシュ・ステーションワゴン「ミニ・クラブマン」は、そんなクルマです。

画像ギャラリー・スペック

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4。紅葉した落ち葉の上で撮影

試乗車のスペック

車名・グレード:MINI クラブマン クーパーS ALL4
全長:4,275mm
全幅:1,800mm
全高:1,470mm
ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,550kg
エンジン:2.0L直列4気筒DOHC ツインパワー・ターボ
最高出力:141kW[192ps]/5,000rpm
最大トルク:280N・m/1,350-4,600rpm
WLTCモード燃費:13.3km/L
 市街地モード:9.8km/L
 郊外モード:13.5km/L
 高速道路モード:15.5km/L
車両本体価格(税込):455万円

ちなみに、MINI クラブマンのベースグレード「ONE」の税込車両本体価格は、330万円。

MINI クラブマン 公式Webサイト

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4、フロント、サイド、車体を斜め上から撮影。
ホイールは18インチアロイホイール
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のエンジンルームとボンネット。
ヘッドライト部分がくり抜かれたような独特なボンネット。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のリア足回り。
後輪はマルチリンクサスペンション
試乗車はオプションのアダプティブ・サスペンションを装備(税別79,000円)

新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4の内装、インパネ。
インフォテイメントシステムは、MINIコネクテッドも備える。
試乗車はオプションのレザーシート(税別366,000円)、JCWスポーツレザーステアリング・スポーツATシフトノブ(税別38,000円)を装備
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のセンターディスプレイ。マルチインフォテイメントシステム。
バックカメラ。高精細な画像。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のヘッドライト点灯状態とカーテシーランプ。
足元を照らすカーテシーランプはミニのブランドロゴ。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のエンブレム、バッジ
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4の内装、前後のシート。
試乗車はオプションの電動パノラマ・サンルーフを装備(税別160,000円)
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のドアパネル、ルームランプ、キー、ライトスイッチ
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のセンターコンソール
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4のラゲッジスペース。
全長4.4mを切る短めな全長ながら、2人乗って2泊ぐらいする旅行なら十分なラゲッジスペース。リアシートは分割して倒せるので長尺ものも積載可能。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4の給油口とシャークアンテナ。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4、紅葉の山道で撮影。
新型ミニ・クラブマン クーパーS ALL4、紅葉を背景に撮影。

ミニ・クラブマンが気になったら、ぜひお近くのディーラーで試乗を。

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撮影・文:MOBY編集部 宇野 智

この新型MINI クラブマンの試乗で立ち寄った先のレポート記事

執筆者プロフィール
宇野智
宇野 智
モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...

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