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新型MINI クラブマン試乗レポ「ジェントルマン」なクルマ
#この記事は3分で読めます。
#まだMINIクラブマンをよく知らない方へ。
MINI クラブマンとは?
お尻から失礼します。
否、失礼ではない。このクルマに限っては。
1枚の画像からお尻を見せて失礼に当たらないクルマが「MINI クラブマン」です。
ご覧のとおり、リアゲートが観音開きになるのが最大の特長のステーションワゴン、これが「クラブマン」です。
もう少し、後ろ姿をご覧いただきましょう。
「テールランプがユニオンジャック」に気がついた方、さすがです。
2019年10月2日にミニ・クラブマンはマイナーチェンジ、テールランプはユニオンジャックをモチーフにしたデザインに変わりました。
(ちょっと豆知識)ミニ・クラブマンのテールランプは左右対称ですが、ユニオンジャックは左右対称ではありません。これは、ミニ・クラブマンの開発者がデザインにこだわったポイントの一つだとのこと。
マイナーチェンジした新型ミニ・クラブマンの変更点などについて詳しくは、下記の発表会取材記事をご覧ください。
この画像は、ミニ・クラブマンの始祖にあたる、モーリス・ミニ・トラベラー。この世代のミニ「MK1」は1957年から1967年の間、生産されていました。
ミニ・クラブマンの走り
新型ミニ・クラブマンをBMWジャパンさんからお借りして、日光方面へショートトリップしてきました。
都内の下道走行、高速道路からワインディングまで多様な道路状況を試乗。
初めて乗って走った直後のファーストインプレッションは「どっしり」。
しばらく走ると「しなやか」な印象が加わりました。少し荒れた道路やうねった踏切を超えたとき、ミニ伝統の「ゴーカート感」が伝わってきます。
そして、よく走ります。加速が良く、山道のカーブも気持ちよく曲がってくれます。ガチなスポーツカーではありませんが、十分にスポーティー。グレード名に付与される「ALL4」は、四輪駆動の意味。安定あるどっしり感は、四輪駆動で常時路面を掴み、システム制御で前後輪のトルク配分を適切に制御しているからこそ強く感じられたのでしょう。
燃費は悪くありません。カタログスペックでは、WLTCモード13.8km/L、試乗時のトータル燃費も同じぐらいでした。WLTC高速道路モードは、15.5km/Lとしていましたが、80〜100km/hで順調に流していれば、18km/L近くまで伸びました。市街地では実燃費10km/Lを切りましたが、1500kgある車重でこの走りを考慮すれば、ご愛嬌レベル。
「いつまでもハンドルを握っていたい」、筆者にとってはそんなミニ・クラブマンでした。
「ジェントルマン」がミニ・クラブマンを示すキーワード
新型ミニ・クラブマンの発表会のとき「クラブマンは“ジェントルマン”をテーマ」としている旨が話されました。文字通り、紳士に乗って欲しいクルマ、紳士にふさわしいクルマでありましょう。
ミニ・クラブマンを所有したら、ジェントルマンになれる、とするのは些か短絡的ですが……クルマは人のライフスタイルを変容させるツールになり得る、と常々考えている筆者、クラブマンもまた然り、だと考えます。
伝統ある誇り高きブリティッシュ・ステーションワゴン「ミニ・クラブマン」は、そんなクルマです。
画像ギャラリー・スペック
試乗車のスペック
車名・グレード:MINI クラブマン クーパーS ALL4
全長:4,275mm
全幅:1,800mm
全高:1,470mm
ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,550kg
エンジン:2.0L直列4気筒DOHC ツインパワー・ターボ
最高出力:141kW[192ps]/5,000rpm
最大トルク:280N・m/1,350-4,600rpm
WLTCモード燃費:13.3km/L
市街地モード:9.8km/L
郊外モード:13.5km/L
高速道路モード:15.5km/L
車両本体価格(税込):455万円
ちなみに、MINI クラブマンのベースグレード「ONE」の税込車両本体価格は、330万円。
ミニ・クラブマンが気になったら、ぜひお近くのディーラーで試乗を。
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
この新型MINI クラブマンの試乗で立ち寄った先のレポート記事
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...