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すべて短命で終わってしまう呪われた宿命「小さな高級車」に挑んだ国産車たち【推し車】

小さな高級車という時点でまず長続きした車はないというのが定番です。それでも各自動車メーカーが時々、思い出したように発売してしまうのは、「いつかは成功してみたい」というハードルなのか、それともユーザーからの要望が定期的に溜まるからでしょうか。

今回はそんな、「まず一代限りで終わって後継車も出ない。何なら短命で終わる」という小さな高級車の中から、3台を厳選してみました。

トヨタ アルテッツァAS200(1998年)

日本ではスポーツ性を強調したものの、高級セダンが本来の姿

初代レクサス IS300(アルテッツァの海外仕様3リッター直6版)

トヨタの小さな高級車といえば、プログレとブレビスが定番ですが、忘れてならないのがアルテッツァ。

発売前からFRエントリースポーツと期待され、2L直4スポーツエンジンの3S-GEと6速MTを駆使するRS200グレードを設定。ワンメイクレースすら開催した日本だと、スポーツセダンの印象が強いのは確か。

しかし世界的には、BMW3シリーズなどに対抗する直6エンジンのスポーティな高級セダン、初代レクサスIS。5ナンバーサイズに収めつつ大排気量の保守層向け国内専用車プログレやブレビスより、よほど小さな高級車でした。

国内向けのアルテッツァでは、2L直6の1G-FEを積むAS200こそ本来の姿と言えます。

最新「アルテッツァ」中古車情報
本日の在庫数 113台
平均価格 143万円
支払総額 35~368万円

マツダ ベリーサ(2004年)

デミオをベースに高級感を突き詰めた意欲作

マツダ ベリーサ

バブル崩壊で滅びかけているマツダを救ったミニワゴン、初代デミオの流れを組む2代目をベースに、よくぞここまで小さな高級車を作ったと感心させられる車です。

初代後期から大幅に品質を上げたとはいえ、基本は2代目デミオの1.5L車にほかならないのに、内外装は完全に別物。落ち着きある外観に塗装も1ランク以上高そうで、多彩なアレンジによる実用性より快適性を充実させたシート表皮はオプションで本革も選択可能。

デミオをベースにした、アクセラとの中間を埋める上級モデルとしては出過ぎたモデルで、ある意味ではアクセラより高級だったかもしれません。こういう車が売れないあたり、日本で小さな高級車の成功は難しそうです。

最新「ベリーサ」中古車情報
本日の在庫数 139台
平均価格 45万円
支払総額 20~80万円

ダイハツ ソニカ(2006年)

フロントマスクが惜しまれる、中古市場で人気だった軽GT

ダイハツ ソニカ

1998年10月に現在の新規格へ移行した際、大きく重くなった軽自動車のメーカー各社は、付加価値を高めるための試行錯誤でさまざまな新車種を発売しましたが、その集大成がソニカ。

同時期発売でよく比較される5代目スズキ セルボが、自然吸気エンジンや4速ATの設定が多かったのに対し、ターボエンジンとCVTのみ。シートの上質さにもこだわったソニカは、高速・長距離巡航を快適にこなす、小さな高級ツアラーという点で全く異なります。

惜しかったのは少々アクの強いフロントマスクで、乗りさえすれば低いルーフでも前後に広いキャビンの快適性が理解できるものの、デザインで嫌われなければ、あるいは成功したかもしれません。

最新「ソニカ」中古車情報
本日の在庫数 77台
平均価格 41万円
支払総額 15~87万円

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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