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RX-8、エレメント、MX-30…個性的な車に多い?観音開きドアの車たち【推し車】

昔はともかく、後席ドアが前開きの「観音開きドア」は、あまり使われていません。

近年はスーサイドドア(前開きドア)自体に、走行中に開いた時に歩行者などへ与えるダメージへの懸念がありました。前席ドアを開かないと後席ドアが開けない車が多く、前後独立して開けるのは国産車だと限定販売のトヨタ オリジンくらいで、開口部の広さは限定的。

開口部の広さを稼ぎたいミニバンなどは後席スライドドアが主流。観音開きドアを採用する必然性は、初代クラウンをイメージしたオリジンのようなリメイク車以外、少数派です。

今回は、リメイクでもないのに観音開きドアを採用した、国産の3車種をご紹介します。

マツダ RX-8(2003年)

2ドアスポーツが許されなかったマツダの奇策

マツダ RX-8

伝家の宝刀13Bロータリーエンジン、しかも自然吸気ながらMAX250馬力を誇る「RENESIS」を搭載したスポーツカーなのに、観音開きの4ドア4シーター。

もともと、RENESISを積む2ドアスポーツRX-01が開発されていたものの、極度の経営不振に陥ったマツダ。そんなマツダを再建すべく傘下に置いた米フォードが保険料金の都合で北米で売るなら4ドアでなければまかりならん、と却下された結果、生まれました。

前席を開けてからでないと開かない代わりに、後席ドアの開口部が少なくて済むタイプの観音開きドアを採用。「ホラ、4人乗れて一応は4ドアだからいいよね?」という奇策で作った、実質2+2ドアスポーツクーペです。

最新「RX-8」中古車情報
本日の在庫数 398台
平均価格 124万円
支払総額 32~444万円

ホンダ エレメント(2003年)

アメリカ仕込みが日本では通用しなかった

ホンダ エレメント

北米の若者向け小型SUVで、海外のピックアップトラックだと2+2シート的なキャビンへ採用するのに合わせたか、観音開きドア(RX-8同様、後席ドアだけの開閉はできない)を採用。小さなボディで大きな開口部が売りです。

アメリカなら若者のゲタ車、日本でいうコンパクトカーのような扱いですから喜ばれたようです。しかし文化の異なる日本では、観音開きドアもアメリカ向けデザインも何もかもが受け入れられず、3年足らずで国内販売を打ち切りました。

似たようなコンセプトで、初代トヨタ bBのピックアップ版bBオープンデッキも不人気でした。デザインだけでなくパッケージング自体、日本では受け入れられないようです。

最新「エレメント」中古車情報
本日の在庫数 80台
平均価格 109万円
支払総額 40~215万円

マツダ MX-30(2020年)

マツダの最新観音開きドア車はSUV

マツダ MX-30

日本国内向けの車にも観音開きドアを採用する国産車メーカーは、大抵トヨタかマツダで、マツダの最新観音開きドア車がMX-30。

マイルドハイブリッドに加え、マツダ初の量販BEVとしても知られています。「魂動(こどう)-Soul of Motion」デザインを採用せず、シャープなフロントマスクや大きく寝かせたテールゲートによるクーペルックなど、マツダ車としてはかなり異質ながら、カッコイイです。

RX-8同様の観音開きドアで後席へアクセスするようになっています。

最新「MX-30」中古車情報
本日の在庫数 93台
平均価格 227万円
支払総額 184~281万円

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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