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「俺たちのタイプR」はどこへ?初代と現行モデルで大きく印象を変えたクルマ【推し車】

「懐かしのあの車名が復活!」というパターンでは、長く漬け込んでいた車名だけあって、もはや同コンセプトの車など存在せず、以前とは形もコンセプトも何もかも全然違う車が、同じ名前なだけ!というパターンがよくあります。

今回はそんな車ではなく、多少の空白期間はあった車も含めてモデルチェンジを繰り返すうち、メーカーの都合もあって初代とは全く印象が変わってしまった車を3台、厳選しました。

日産 マーチ(初代1982年・4代目2010年)

安くとも本格派のオーラは消え、ただの安い車になった

初代マーチ( K10 ・左上)と、4代目マーチ(K13 ・右下)

元祖のダイハツ シャレードをはじめ、スズキ カルタス、スバル ジャスティなど、新型リッターカーが次々と登場した1980年代前半。

その中で初代K10マーチは、当時クラス唯一の4気筒エンジンなど「安いからといって、安く見られる車は作らない」という気概があり、改良で品質を上げるとともに、マーチRやスーパーターボ、Be-1など日産パイクカー軍団といった派生車も数多かった名車。

その思想は3代目K12まで受け継がれましたが、2010年に発売された4代目は「タイ製の新興国向け低価格車を持ってきただけ」で12年もモデルチェンジしない気の抜けようで、あの名車マーチはどこに?!という状態なのが残念です。

最新「マーチ」中古車情報
本日の在庫数 1206台
平均価格 63万円
支払総額 12~295万円

ホンダ シビックタイプR(初代1997年・5代目2017年)

安く手軽に味わえるタイプRの後継車はいずこ?

初代シビックタイプR(EK9・左上)と、5代目シビックタイプR(FK8・右下)

厳密には現行ではありませんが、2021年に販売を終えた5代目FK8、そして2022年登場予定の次期型もおそらくは、「海外のライバルと世界最速を目指して争う、スーパーFFスポーツ」で、FK8の最終バージョンなど550万円もします。

その傾向が始まった4代目FK2でも428万円だったのが、また随分値上がりしたものですが、次期型はさらに高いと思われ、庶民にはそうそう手が出ません。

本来、初代EK9では「タイプRを手軽に味わえる」200万円前後の車で、3代目FD2/FK2までは300万円を超えない車だったのが、もう遠い存在になってしまいました。

もう、EK9のような「俺たちのタイプR」は出ないのでしょうか?

最新「シビック タイプR」中古車情報
本日の在庫数 497台
平均価格 415万円
支払総額 89~1,020万円

スズキ スイフト(初代2000年・4代目2017年)

「GMグループの安い車」から「スズキのプレミアムコンパクト」へ

初代スイフト(左上)と、現行の4代目スイフト(右下)

マーチと逆バージョンで、今や国産車を代表するプレミアムコンパクト、しかもスイフトスポーツですら最安200万円切りと、安くて楽しい、嬉しい車がスイフトです。

ただしそれは2代目以降の話で、初代は2代続いたカルタス同様、まだ関係の続いていたGMから「走りはそれなりでいいから、とにかく安く」と言われ、低価格国際戦略車用プラットフォームで作ったので、よく言えば値段なりに頑張った車、正直に言えば安普請。

しかし初代スイフトを売っているうちにGMグループとの関係は薄れ(後に完全離脱)、2代目以降は「スズキの本気」が炸裂、安くてそれなりの車を作らせれば世界一のメーカーという評価を、一変させる名車になりました。

最新「スイフト」中古車情報
本日の在庫数 1930台
平均価格 101万円
支払総額 19~258万円

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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