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ダイハツ ミラパルコってどんな車?パルコとタイアップした女子向け軽自動車
目次
ダイハツ ミラパルコとはどのような車?
「ダイハツ ミラパルコ」は、ダイハツと株式会社「パルコ」がタイアップして生まれたミラの特別仕様車です。株式会社パルコといえば、ファッション系のショッピングセンターを展開する大手企業。ミラパルコは、ファッション系企業と軽自動車がコラボレーションした、めずらしいモデルだといえます。
ミラパルコが発売されたのは、日本がバブル景気にわいていた1988年の3月のこと。女性をターゲットに開発されたミラパルコは、登場するや一躍人気モデルとなりました。
ミラパルコの特徴として第1にあげられるのは、「パルコシート」と呼ばれるシートです。専用生地が張られたパルコシートは、インテリア(内装)に強いインパクトを与えました。
豪華な装備が用意された点も、ミラパルコの大きな特徴です。ステレオスピーカーやオートリバースのカセットデッキといった装備を選べることは、当時の軽自動車としては画期的でした。
3世代のミラに設定された
ミラパルコは、計3世代のミラに特別仕様車として設定されました。個性派モデルとして人気を博したミラパルコですが、1998年10月に4代目ミラが生産終了すると同時に、モデルの歴史に幕を下ろしています。
ただ、パルコシリーズの歴史は、ミラパルコの生産終了後も続きました。2001年には2代目ダイハツ ムーブの特別仕様車として、パルコの名を冠するグレードが復活しています。
【初代】ダイハツ ミラパルコ(1988-1990年)
初代ダイハツ ミラパルコ
ダイハツ ミラパルコの初代モデルは、「L70型ミラ」の特別仕様車として1988年3月に発売されました。ミラパルコの主な販売ターゲットは、ファッションやおしゃれに関心のある若い女性です。ファッションと車とのタイアップという新奇さが目を引き、ミラパルコは順調に売り上げを伸ばしていきました。
初代ミラパルコ最大の特徴は、先にも触れたパルコシートです。初代パルコシートには、黒とグレーをベースに、三色の三角形を配置したカラフルなデザインが採用されました。
インテリア(内装)の各所に「PARCO」のロゴが入っている点も、初代ミラパルコの特徴です。パルコシートはもちろんのこと、シートベルトにもPARCOのロゴが入っており、開発陣のこだわりを感じさせます。
ちなみに初代ミラパルコのカタログには、「あたり一面、パルコの空気だ」の一文が掲載されていました。初代ミラパルコは、かなり“パルコ押し”の強いモデルだったといえます。
初代 ダイハツ ミラパルコのスペック
発売日 | 1988年3月 初代デビュー |
---|---|
ボディサイズ(mm) | 全長:3,195 全幅:1,395 全高:1,415 ホイールベース:2,250 |
車両重量(kg) | 570 |
乗車定員 | 4名 |
エンジン | 直列3気筒 OHC |
最高出力 | 24kW[32PS]/ 6,000rpm |
最大トルク | 43.1N・m[4.4kg・m]/ 3,500rpm |
トランスミッション | 4MT / 2AT |
駆動方式 | FF / フルタイム4WD |
JC08モード燃費 | – |
燃料 | レギュラー |
新車車両価格 | 66万円 |
車の駆動方式はこちらの記事で解説しています
FF(車)とは?なぜ今FFが主流?意味とデメリット、駆動方式の構造と仕組みのまとめ!
【2代目】ダイハツ ミラパルコ(1991-1994年)
3代目ミラ(ロゴ以外の外装はミラパルコと共通)
2代目ダイハツ ミラパルコは、3代目ミラであるL200型の特別仕様車として、1991年6月に発売されました。1990年の軽自動車の規格変更にともない、L200型の排気量は先代の550ccから660ccにアップしています。
初代モデルと同様に、2代目ミラパルコにもパルコシートをはじめとする専用装備が与えられました。2代目パルコシートのデザインは、大きな「PARCO」のロゴが特徴的。ロゴ部分には1文字ごとに異なるグラフィックが入っており、エキゾチックな仕上がりです。このほか2代目ミラパルコには、ロゴ入りアルミホイールやフロントエンブレムなどの装備が用意されました。
キャンバストップをラインナップ
ミラパルコ キャンバストップ
開閉可能なキャンバストップの天井部分
1991年11月、2代目ミラパルコのラインナップに「キャンバストップ」が加わりました。キャンバストップは、開閉可能なキャンバス地の天井を備えるモデル。ハードトップモデルにはないカジュアル感と開放感が話題となり、女性ユーザーの人気を集めました。
2代目ダイハツ ミラパルコのスペック
発売日 | 1991年6月 |
---|---|
ボディサイズ(mm) | 全長:3,295 全幅:1,395 全高:1,400 ホイールベース:2,280 |
車両重量(kg) | 640 |
乗車定員 | 4名 |
エンジン | 直列3気筒 SOHC |
最高出力 | 37kW[50PS]/ 7,500rpm |
最大トルク | 52.0N・m[5.3kg・m]/ 4,500rpm |
トランスミッション | 5MT / 4MT / 3AT |
駆動方式 | FF / フルタイム4WD / パートタイム4WD |
JC08モード燃費 | – |
燃料 | レギュラー |
新車車両価格 | 82万円 |
【3代目】ダイハツ ミラパルコ(1996-1998年)
1996年12月に、4代目ミラの上級モデル「モデルノ」のグレードとして、3代目ミラパルコが発売されました。3代目ミラパルコは、丸みのあるエクステリアが特徴的。モデルノ専用に設計された、半楕円形フロントグリルが上質感を演出しています。
一方、インテリアに目を向けると、やはり目立つのはパルコシリーズ伝統のパルコシートです。ただ、3代目ミラパルコのシートは、2代目モデルまでのものと比べてデザインが控えめ。PARCOのロゴはしっかり入っているものの、サイズが小さくあまり目立ちません。
3代目ミラパルコは、初代モデルと比べると印象がやや地味です。装備面は充実していたものの、当時人気が高まっていたムーヴの影に隠れてしまった感は否めません。人気のかげりの影響からか、パルコシリーズはムーヴに引き継がれ、ミラパルコはダイハツのラインナップから姿を消しました。
3代目ダイハツ ミラパルコのスペック
発売日 | 1996年12月 |
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ボディサイズ(mm) | 全長:3,295 全幅:1,395 全高:1,455 ホイールベース:2,300 |
車両重量(kg) | 750 |
乗車定員 | 4名 |
エンジン | 直列3気筒 DOHC |
最高出力 | 40kW[55PS]/ 7,500rpm |
最大トルク | 60.8N・m[6.2kg・m]/ 4,000rpm |
トランスミッション | 5MT / 4AT / 3AT |
駆動方式 | FF / フルタイム4WD / パートタイム4WD |
JC08モード燃費 | – |
燃料 | レギュラー |
新車車両価格 | 111万円 |
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...