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航空ファンに「垂直に飛び上がる車?」と冷やかされた国産車も!戦闘機と同じ名前の車たち【推し車】
映画「トップガン マーヴェリック」がメガヒット!もちろん筆者も観に行き、前作「トップガン」(1986年)に興奮した世代としてはかなり物足りない、パイロットたちの青春ドラマからハリウッドのエンタメ映画になってしまったと嘆いておりますが、それはそれ。
SNSでは好意的解釈が大半を占めていますし、劇中に登場する実機やCGを駆使した戦闘機の活躍に胸躍らせた方も多いことでしょう。
そこで今回は戦闘機特集…ではなく、「戦闘機と同じ名前の車」を3台、ご紹介します。
トヨタ / ホーカーシドレー “ハリアー”
V/STOL機ハリアーは退役間近、トヨタ ハリアーはまだまだこれから!
まずは国産車から、初代登場時には航空ファンから「垂直に飛び上がるのかね?」と冷やかされたトヨタ ハリアーですが、世界初の高級ラグジュアリー・クロスオーバーSUVとして1997年に登場(国際的には初代レクサスRX)するや大ヒット!
現在も世界中であらゆる自動車メーカーがSUVを作りまくる元になって、世界を変えた1台で、現在も4代目が販売されています。
それと同名なのは、世界初の実用V/STOL(垂直/短距離離着陸)攻撃機として、1969年にイギリス空軍で部隊配備が始まった、ホーカーシドレー ハリアー。
空母用戦闘機のシーハリアー、アメリカのマクドネル・ダグラスで独自発展させたハリアーIIもあり、アメリカ映画ではハリアーIIの出番が多いものの、現在は航空自衛隊も導入を決めた最新のステルスSTOVL(短距離離陸/垂直着陸)機F-35Bへ更新、退役しつつあります。
- 最新「ハリアー」中古車情報
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本日の在庫数 3305台 平均価格 300万円 支払総額 58~591万円
トライアンフ / スーパーマリン “スピットファイア”
2つのスピットファイアをつなぐ、「トライアンフ」の奇妙な縁
ブリティッシュ・ライトウェイトオープンスポーツの定番を、MG BやMG ミジェット、ロータス エランなどと争うトライアンフ スピットファイア。
1962年に登場したMk.Iから、1981年に生産を終えた最終発展型1500まで20年近くも改良を続けた、ロングセラーモデルでした。
そして同じ名を持つ戦闘機は、第二次世界大戦中の1940年、ナチス・ドイツに挑まれた英本土航空決戦「バトル・オブ・ブリテン」でイギリス空軍の最新鋭戦闘機として奮闘し、大英帝国を救ったと言われる名機、スーパーマリン スピットファイア!
1936年に1号機が初飛行してから、大戦を通して活躍したスピットファイアですが、その後も改良を続けて長く使われたのはトライアンフ版と同様。
海軍向けシーファイアなど、1950年に始まった朝鮮戦争にすら参戦しますが、その時に基地としたのはイギリス海軍の空母「トライアンフ」でした。
AMC / マクドネル・ダグラス “ホーネット”
コンパクトマッスルカーと軽戦上がりのマルチロールファイター
最後は「トップガン マーヴェリック」で一応は?主役機を演じたボーイング F/A-18E(単座型) / F(複座型) “スーパーホーネット”の原型、マクドネル・ダグラス F/A-18A/B/C/D “ホーネット”と同じ名を持つ、アメリカのAMC “ホーネット”です。
日本では馴染みがありませんが、クライスラーに吸収されるまではアメリカ第4の自動車メーカーだったAMCを1970年代から18年もの長きにわたって支えたクルマで、オイルショックの時期にも対応する経済的な小型車でした。
ただし小型と言ってもアメリカンサイズですから、トップモデルにはパワフルな5.9L V8エンジン搭載車すら存在し、小型軽量のマッスルカーとしてレースでも活躍しています。
元はアメリカ空軍向け軽量戦闘機のコンペとして開発され、海軍/海兵隊向けマルチロールファイターとして発展した方の”ホーネット”に通じるエピソードですね。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...