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“トールワゴン”という名の革命児!市場の概念を覆した1990年代のゲームチェンジャー【推し車】

現在も軽自動車の主流であるハイルーフ車は、1970年代にもホンダ ライフステップバンが存在したものの成功せず、1990年代のミニカトッポ(初代1990年)も普通のミニカをハイルーフ化しただけに見えて、今ひとつ地味でした。

そこへ同じハイルーフ車でも全く新しいデザインとパッケージングで一大旋風を巻き起こし、「軽自動車」の概念を根本的に変えたのがスズキの初代ワゴンRです。

今回は「トールワゴン」と、より背の高い「スーパーハイトワゴン」のパッケージングの元となったワゴンRと、追従して発売されてヒットし、ハイルーフ車が販売の主流となるのを決定づけた2台のトールワゴンを紹介します。

スズキ ワゴンR(初代・1993年)

デザインとパッケージング、それに車名もヒット要因だった伝説の1台

既に販売されていた三菱 ミニカトッポ(初代1990年)やスズキ アルトハッスル(1991年)が、既存車を全面的に、または部分的にハイルーフ化しただけのフルゴネット的なコンセプトだったのに対し、全く新しいパッケージングで大成功を収めたのが初代ワゴンR。

ハイルーフ化で無駄に広い頭上スペースを作るのではなく、座面高と視点を上げて視界を広く取り、座席下に小物入れを兼ねる脱着可能なバケツを設けるなどの高いスペース効率、既存車よりフロントマスクが分厚い全く新しいデザインが特徴。

加えて、当時のワゴンブームにあやかり、車名に「ワゴン」と入れれば売れる風潮をいち早く取り入れ、予定車名の「Zip」を「ワゴンもあ~る」を意味する「ワゴンR」へ発売直前に差し替えたのも大成功でした。

現在の背が高いFF軽乗用車やコンパクトカーは、全てワゴンRを原型としていると言っても過言ではない、と言っていいほど革命的なクルマです。

ダイハツ ムーヴ(初代・1995年)

ワゴンRを追ったのは正しかった!カスタム版と2本建ての元祖

ダイハツ ムーヴ(初代・通常版)
flickr.com Author: Rutger van der Maar CC BY-SA 2.0

軽商用車のミラ・ミチートをベースにハイルーフ乗用車化した「ミラ・ミラーノ」を東京モーターショー1991へ出展したダイハツですが、初代ワゴンRの大ヒットでミラをベースにジウジアーロがデザインしたハイルーフボディの初代ムーヴを開発。

座面高まで上げない急造モデルで、本格的なワゴンRフォロワーは2代目(1998年)からとなりますが、後席右側ドアがある5ドア車、当初からDOHCターボエンジン車を設定するなどバリエーションも豊富で、ワゴンRに欠けていた部分を補います。

さらに1997年には大型メッキグリルなどアメリカンスタイルのフロントマスクを採用した「ムーヴカスタム」を発売、現在よくある「通常版とカスタム版の2本立てでファミリー向けと若者向けを両立」は、初代ムーヴが元祖でした。

このヒットで、軽やコンパクトカーの「ワゴンRを追えば間違いない」という流れが決定的になったと言えます。

日産 キューブ(初代・1998年)

名車K11マーチをベースにハイルーフ化、窮地の日産を救ったヒット作

日産 キューブ(初代)

「とにかくワゴンRみたいなクルマを作ればヒットする」という流れは軽自動車メーカー以外にも波及し、日産も初代キューブを開発、深刻な経営危機でルノー傘下になる直前という状況から、K11マーチ(1992年)をベースにした急造車でした。

座面が低くて頭上は無駄に広くスカスカ、重く高いルーフでトップヘビー気味のため走行性能のバランスが良いとは言えないクルマでしたが、ヒット作K11をベースに車名通りの四角いボディにしただけなので安く、何より黄色ナンバー(軽自動車)ではないのが魅力。

原設計が古いため、翌年登場するトヨタ ファンカーゴほど本格的ではなかったものの、マーチともども「携帯電話の月額料金でローンを組める」というCMもウケてヒット作となり、初代エルグランドなどとともに、窮地の日産をギリギリで助ける救世主になりました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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