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タイヤ交換にかかる値段はいくら?相場と値段を抑えるコツを紹介!

タイヤ交換の値段相場と作業時間

@ドンピエロ/stock.adobe.com

車を長く使用していると避けられないイベントが「タイヤ交換」です。1年間ずっとノーマルタイヤ(夏タイヤ)で過ごすなら、数年間もしくは走行距離何万kmかで一度はタイヤ交換を行うこととなります。

しかし、タイヤ交換をする際、どのくらいの費用がかかるのか把握していない人も多いのではないでしょうか。

今回は、タイヤ交換にかかる費用を、工賃の価格相場から安く済ませるコツなどを交えて解説します。

この項目では、「タイヤ専門店」や「ディーラー」、「ガソリンスタンド」、「カー用品店」での交換費用目安や、作業時間をピックアップして解説します。

おおまかに、店舗ごとの価格相場と作業時間を提示してみました。

タイヤ交換の値段相場と作業時間 目安

タイヤ専門店

タイヤ交換を行う際、最初に候補となるのがタイヤ専門店です。

  • 価格相場:5,000円~15,000円
  • 作業時間:30分から90分程度

工賃のみの価格相場は5,000円から1万5,000円で、作業時間は30分から90分程度となります。

安めの工賃に短時間で作業を済ませられるのを加味するとコストパフォーマンスに優れています。

注意すべきポイントは“お店の系列”。タイヤ専門店の大半が、ブリヂストンやヨコハマ、ダンロップなどのメーカー系列ショップであったり、全国クラスのチェーン店だったりするケースがあります。品揃えは良好ですが、タイヤ本体の価格設定が高めであるようです。

手間をかけず、1回のオーダーで交換タイヤ決めから交換作業まで進めたい人ならタイヤ専門店に相談してみるとよいでしょう。

ディーラー

ディーラーでは、車の購入や車検・点検でお世話になる機会が多いですが、タイヤ交換にも対応しているケースが多いです。

  • 価格相場:10,000円~30,000円
  • 作業時間:30分から90分程度

作業時間はタイヤ専門店とほぼ同じ30分から90分程度となりますが、作業工賃の価格が1万円から3万円程度となります。車検・点検時以外でもタイヤ交換を受け付けてくれるシチュエーションがあるようです。

ディーラーでのメリットは、車検・点検時のついでにタイヤ交換を済ませられる点で、余分な手間や待ち時間がかからない点が挙げられます。しかし、タイヤ本体の販売価格が高くついてしまうなどのデメリットもあるため、ディーラーでのタイヤ交換を検討するならかかる時間とタイヤ交換のコストを照らし合わせてから選択するとよいでしょう。

ガソリンスタンド

普段は給油、洗車などで利用する機会の多いガソリンスタンドでも、タイヤの販売・交換に対応しています。

ガソリンスタンドでのタイヤ交換にかかる費用の目安は以下のとおりです。

  • 価格相場:5,000円~20,000円
  • 作業時間:40分から120分程度

タイヤ専門店やディーラーと大きく差はないものの、タイヤ本体が値引き販売されているケースがあるとのこと。トータルで見れば安く購入できて、交換作業が済むケースもあるようです。

ただし、商品ラインナップは他の選択肢と比べると選べる種類やメーカーが限られるケースがあります。購入する前に品揃えをチェックするとよいでしょう。

カー用品店

今回解説するお店で身近な存在となるのがカー用品店です。普段はオイル交換やアクセサリーグッズの購入などでお世話になるケースが多いですが、タイヤの販売・交換を行っているカー用品店は多々存在します。

  • 価格相場:5,000円~10,000円
  • 作業時間:40分から120分程度

交換にかかる費用と待ち時間が見合っているほか、タイヤの販売価格も他の交換先候補と比較してセールや値引きが行われているのも加味しても優れた選択肢となるでしょう。加えて、インターネットサイトからなど気軽にタイヤ交換を予約できる環境が整っています。

しかし、予約が気軽に取れる分、希望通りの時間帯で作業ができないケースもあるようです。

タイヤの交換時期と料金相場について詳しく知りたい方はこちら

タイヤ交換にかかる値段の内訳は?

@ n.s.d/stock.adobe.com

タイヤ交換にかかる費用には細かく項目が用意されています。一つひとつの作業に別々の工賃を設定して合計の交換費用を出しているお店があれば、“バランス調整作業込み”などと別の作業も交えて金額設定をしているお店もあるようです。

タイヤ交換作業でかかる費用の内訳はどうなっているのでしょうか。5つの作業項目に沿って解説します。

タイヤの脱着&組み換え

タイヤ交換を行うなら誰もが思い浮かべる作業項目が「脱着」と「組み換え」です。

車体から装着されていたタイヤを取り外し、新しいタイヤを取り付けなければなりません。お店に滞在する作業スタッフが、「タイヤチェンジャー」「エアジャッキ」などの工具を使いタイヤの脱着、組み換えを行います。適切な方法でタイヤをホイールにはめ込み車体にタイヤを取り付ける、ナットを緩める・締めるなどの作業が工賃の対象となります。

新しく購入したタイヤを使用できるようにするには欠かせないポイントとなり、経費カットができない重要な項目となります。脱着と組み換えで別々の価格設定となっているケースが多いため、事前にお店へ確認するとよさそうです。

  • タイヤの組み換え(1本):1,100円~2,200円(※1)(※2)
  • タイヤの脱着(1本):500円~1,000円

※1:価格は目安となり、車種や装着タイヤの種類によって異なる

※2:バランス調整代を含むケースが多い

バランス調整

タイヤは交換しただけで、すぐには走行ができません。タイヤをホイールに組み込んでスムーズに走行ができるよう「バランス調整」を行うのが求められます。

スムーズにタイヤが転がらないと、運転中のハンドリングがおかしくなったり、サスペンションから伝わる振動で乗り心地が悪くなったりするケースがあるようです。

お店に設置されている「ホイールバランサー」と呼ばれる機器を使って、実際の走行状態を再現したチェック方法で車が問題なく走行できるかチェックします。これらから、バランス調整も、タイヤ交換時に削れない費用となるでしょう。

  • ホイールバランス測定調整(1本):1,100円~

※価格は目安、車種や装着タイヤの種類によって異なる

エアバルブ交換

タイヤの装着時に欠かせないパーツの1つであるエアバルブも、交換作業時で新品に交換するケースがほとんどとなります。

エアバルブは、タイヤの空気を注入する口となるパーツで、空気圧を調節するには欠かせません。ゴムや金属などで作られています。

こちらも、タイヤの1本単位で300円程度がかかることとなるため、交換作業時の見積もりでチェックしたいポイントとなるでしょう。

  • エアバルブ交換(1本):300円~

※価格は目安、車種や装着タイヤの種類によって異なる

窒素ガスの充填

「窒素ガスの充填」も、タイヤ交換で欠かせないポイントです。

タイヤを万全な状態とし、安全運転を実現するには空気圧の調整が求められます。ハンドルの操作感覚に異変を感じたり、カーブで車体が安定しなかったりと、事故やタイヤのトラブルにも繋がりかねません。

新品のタイヤ交換をする際、ホイールへタイヤをはめ込む段階から行うため、空気が入っていない状態からの作業となります。充填機を使って窒素ガスを補充し、車体が安定している状態を作り上げます。

  • 窒素ガス充填(1本):500円~

※価格は目安、車種や装着タイヤの種類によって異なる

廃棄タイヤの処理

新品タイヤへ交換したあと、問題となるのが「廃棄タイヤの処理」です。

基本は、交換作業を依頼したお店で交換済みとなった廃棄タイヤを引き取ってもらいます。1本あたり300円から500円程度で処理されるケースが多いようです。

廃棄タイヤは住んでいる自治体でのゴミ収集対象ではないため、仮に交換先から持って帰るにしても、別途業者に引き取りを依頼することとなります。手間と時間を考慮するのであれば、交換作業を依頼したお店に処分を依頼するのが適しているでしょう。

  • 廃棄タイヤの処理(1本):300円~500円

※価格は目安、車種や装着タイヤの種類によって異なる

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タイヤ交換で値段を抑えるコツ

@tkyszk/stock.adobe.com

タイヤ交換を行う際、費用を抑えるおすすめの方法はあるのでしょうか。

この項目では、タイヤ交換の費用を抑えるコツを2点解説します。ちょっとした工夫で大幅な節約が期待できそうです。

インターネットでタイヤの購入価格を抑える

1つ目が「インターネットでタイヤの購入価格を抑える」です。

近年はインターネットショッピングの進化により、大手ECサイトを通じてカー用品店チェーンやタイヤ専門店がネットショップを出店しているケースが多くなっています。

店舗で購入するのとは異なり物流倉庫から直に品物を届ける仕組みができているため、店舗での保管費や人件費をカットできる分販売価格が抑えられるのが強みです。

また、ネットショップと実店舗を連動させているケースも存在します。交換作業のためにネットショップ用の物流倉庫から実店舗へ発送してもらい、車両を持ち込んで交換作業を行えるようなシステムを作り上げているショップもあるとのこと。

購入にはクレジットカードの提示やコンビニ支払いなど手続きが求められますが、抵抗がなければインターネットでのタイヤ購入も選択肢となるでしょう。

“タイヤ交換専門店”に作業を依頼する

もう1つが「“タイヤ交換専門店”に作業を依頼する」です。

インターネットショッピングと同様、タイヤ交換作業だけに特化したお店を展開する企業も現れています。

通常、タイヤの交換作業は購入したお店でしかできない印象ですが、タイヤ交換専門店では他所の店舗やインターネットで購入したものであっても持ち込みで交換対応してもらえるような流れを作っています。

工賃も通常のタイヤ交換と比べてほぼ互角です。もし、交換作業に対応していない他店舗やインターネットで購入したタイヤを持ち込んでタイヤ交換専門店に出向くのも選択肢となるでしょう。

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タイヤ交換は自分でDIYできる

@明彦 久保田/stock.adobe.com

新品タイヤをインターネットで購入しても、近くにお店がなくて交換作業ができないなどの問題が発生するケースもあります。

また、急にタイヤがパンクしてしまった際、スペアタイヤを搭載している車両なら交換作業をするケースがあるかもしれません。

この項目では、車の持ち主など一般の人々が自力でタイヤ交換をする方法を5つの段階に分けて解説してみました。なお、今回紹介するパターンは、自宅の駐車場を想定して手順を取り上げています。

※自力でのタイヤ交換にはリスクがあり、作業によって発生した故障・事故等は責任を負いかねます。ご自身の責任となる点をご了承ください。

【手順1】作業場所や交換用のタイヤなどを準備する

1つ目の手順が「作業場所や交換用のタイヤなどを準備する」です。

作業場所は、地面が“平ら”であるのが第一の前提です。車をジャッキアップ(持ち上げる)しなければならないため、地面が平らでないと車体が傾くなどの危険が伴います。加えて、地面がアスファルトでできているとよいでしょう。

一方、交換に伴うアイテムを揃えるのも大切です。

  • 交換用タイヤ・ホイール
  • ホイール用のナット
  • 交換用工具(手袋、レンチ、輪止めタイヤストッパー、ジャッキなど)

上記でピックアップしたアイテムを事前に揃えて、交換作業を進めやすくしましょう。

【手順2】車をジャッキアップする

2つ目は「車をジャッキアップする」です。

交換前に場所周辺の環境を把握し、交換用のタイヤ・ホイール、ナット、工具を確認。ひと通り確認が済んだら作業用手袋を身につけましょう。

準備ができたら、ホイールを覆っているキャップをレンチなどを使って外します。加えてジャッキアップをすべく輪止めタイヤストッパーをタイヤの下敷きに設置することと、レンチでホイールを止めているナットを少し緩めておくとよいかもしれません。

上記の内容が終わったら、“パンタグラフ式”もしくは“フロア式”ジャッキを車体にある“ジャッキアップポイント”に正しく当てて、車をジャッキアップさせます。パンタグラフ式であれば、レバーハンドルに金属でできた棒をひっかけて回しつつ持ち上げる方法となるのが多いです。その際、手袋は外さずに作業を行うようにしましょう。

また、ジャッキアップポイントへ正確に当てていないと、身体が車体の下敷きとなるなど事故の可能性も考えられます。ジャッキアップの前に、ポイントへジャッキが正確に当てられているかチェックするのが安全です。

【手順3】今まで使っていたタイヤを取り外す

車体をジャッキアップさせたら、今まで使用していたタイヤを取り外します。

既に、ジャッキアップの前の準備段階でホイールのナットを緩めるなど行っているため、軽くレンチでナットを緩めれば取り外せるでしょう。

ナットを失くす、タイヤを取り外す際に手を挟むことのないよう注意して作業に取り組みましょう。

【手順4】新品タイヤを装着する

使い古しのタイヤを取り外したら、新品タイヤを装着します。

ホイールナットが当てはまる位置を確認したのち、タイヤを持ち上げてはめ込む流れです。

タイヤは重たくなっているため、手を挟むなどの怪我に注意しましょう。作業を安全に進めるなら、「タイヤリフター」と呼ばれるアイテムを使うと安全に作業を進められます。

【手順5】ナットを締める

タイヤを装着したら、ナットをホイールに備わった穴へ全箇所に差し込みレンチで締めていきます。

ナットを奥まで差し込めたらレンチで増し締めを行いタイヤを固定し、前後左右に動かしてガタつきがなければほぼ完了です。

ジャッキアップしていた車体を降ろし、仕上げで「トルクレンチ」と呼ばれるアイテムを使い、ナットの増し締めを再度行ってタイヤが固定されていれば完了です。

なお、作業がひと通り終了したら空地などで試走をする、ガソリンスタンドやディーラー、近隣のタイヤ取り扱い店舗などでタイヤが取り付けられているか再度チェックしてもらうとよいでしょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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