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オーバーフェンダーは車検に通る?取り付け方や保安基準など解説

オーバーフェンダーとは?

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オーバーフェンダーとは、車体からタイヤがはみ出たときに取り付ける、三日月形の後付けパーツです。タイヤの横幅を変えたとき、またタイヤとハブと呼ばれるタイヤを取り付ける部分に、スペーサーを挟んだときなどに使われます。

フェンダーとは、タイヤの上2/3程度を覆っている車両パーツをさします。タイヤの部分だけ少し膨らんだような形をしており、これによりタイヤに直接何かがぶつかることを防いでいるのです。

タイヤに関する保安基準においては、ホイールの車両からのはみ出しは禁止されています。オーバーフェンダーが必要になるケースには主に以下のことが考えられます。

  • タイヤの横幅を変えフェンダーからホイールがはみ出している
  • スペーサーなどを取り付けたため、フェンダーからホイールがはみ出している
  • タイヤに急角度がついている

こうしたケースでもオーバーフェンダーを取り付けることで、保安基準に適合させることができます。

また、タイヤを車体の外に出っ張らせ、横幅を広げることで、ゴツい印象を与えることができるため、車好きが行うカスタムのひとつにもなっています。

オーバーフェンダーとブリスターフェンダーの違い

スポーツタイプの車など、大きめのタイヤを使っている車には、ブリスターフェンダーが多く採用されます。

オーバーフェンダーとブリスターフェンダーの違いは、後付けの有無や見た目などです。

「ブリスター(blister)」は日本語で「膨らみ」を意味します。つまりブリスターフェンダーとは、膨らみを持つフェンダーのことです。

もちろん、一般的なフェンダーでもタイヤに沿った部分はふくらみを持たせています。しかし、ブリスターフェンダーは横幅が広く設計されているため、通常のフェンダーよりも膨らみが大きいのです。

ブリスターフェンダーはボディと一体になっている

オーバーフェンダーはボディに後付け可能ですが、ブリスターフェンダーは車体と一体になっているため、後付けできません。

それによって見た目にも違いが出てきます。オーバーフェンダーは、後付けする必要があるので、ビスやつなぎ目がどうしても目立ってしまいます。しかし、ブリスターフェンダーは一体型なので、境目もなくキレイな見た目を維持できるのです。

いかにもカスタムしたような見た目が好きなら、オーバーフェンダーの方がいいでしょう。

オーバーフェンダーは車検に通るの?

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保安基準内に収まっている場合のみ、オーバーフェンダーが取り付けられていても、車検に通ることは可能です。

つまり、オーバーフェンダー単体で判断しているわけではなく、取り付けたことで保安基準から外れてしまうと車検には通らないということです。

オーバーフェンダーは保安基準のなかの「全幅」「車種別での全幅」の基準を確認しながら取り付ける必要があります。

車検で確認されるオーバーフェンダーのNG条件

以下どちらか一つにでも該当すると、車検には通りません。

  • 車検証に記載されている横幅から±2㎝以上ある場合
  • 車の種別(軽自動車や普通車など)の車両幅を超えている場合

横幅単体で見る場合、車検証に記載されている横幅から左右2㎝以下(片側1㎝以下)であれば、そのまま車検に通すことができます。

さらに、車の種別によって車両幅を確認する必要もあります。

種別による全幅は以下の通りです。

種別全幅
普通自動車2.5m以下
小型自動車1.7m以下
軽自動車1.48m以下

小型自動車で登録されている車の場合、オーバーフェンダーを取り付けることで、全幅が1.7m以下であれば車検に通ります。

保安基準に適合しないオーバーフェンダーは違法

保安基準に適合しないオーバーフェンダーを取り付けると違法になります。保安基準は、先ほど説明した全幅に関することです。

例えば、本来の横幅より2㎝以上の差があるのにもかかわらず、そのまま公道を走行すると不正改造にあたり違法です。もしも警察に止められ、不正改造を指摘されると、基準値に戻すよう「整備命令」が下されます。

そのまま無視し続けた場合、車両の使用停止や50万円以下の罰金が下されることも。加えて、どこかの整備工場も絡んでいるなら、その整備工場にも罰則が下されるのです。

違法にならないためには構造変更が必要

どうしても保安基準内にオーバーフェンダーがおさまらない場合は、構造変更が必要です。

構造変更とは、「乗っている車の構造を変更しましたよ」という届出のこと。これを行うことで、車検証に記載される全幅を変えることができます。

ちなみに、構造変更が必要な場面は、この限りではありません。例えば、本来4人乗りの車なのに、シートを2つ取り外し2人乗りにした場合などにも必要となります。

しかし、構造変更は車検をもう一度行うことになるので、お金と手間がかかります。その点は注意しましょう。

オーバーフェンダーの取り付け方

オーバーフェンダーの取り付け方に決まりはありません。しかし、できればキレイにそして外れないようにしたい方も多いでしょう。できるだけキレイで頑丈に取り付けるための方法を解説します。

取り付けに必要な工具

オーバーフェンダーの取り付け方

ステップ1:オーバーフェンダーをマスキングで仮止めし場所を決める

だいたいの場所を決めるために、まず一度マスキングテープで仮止めしてイメージを掴んでおきましょう。もし、大きすぎた場合などは、他の部品にするか削るかで調整します。

ステップ2:オーバーフェンダー側に穴をあける

次に、オーバーフェンダー単体で固定する場所にドリルで穴をあけます。

ステップ3:車両側に穴をあけるための印を打つ

もう一度、車両にオーバーフェンダーを仮止めし、穴をあけた部分にペンなどで印を打ちます。印は車両側にしておきましょう。

ステップ4:リベットで取り付ける場所(車両側)に、ドリルで穴をあける

オーバーフェンダーを取り外し、車両側にドリルで穴をあけます。

ステップ5:リベットで固定しない場所に両面テープを貼り付ける

オーバーフェンダー側に、リベットで固定しない場所に両面テープを貼り付けます。両面テープを貼り付ける際には、オーバーフェンダー側、車両側両方を必ず脱脂しておきましょう。

ステップ6:両面テープで軽く固定しリベットを打ち付けていく

両面テープで仮止めしつつ、リベットを打ち付けていきます。

ステップ7:オーバーフェンダーを車両側に押しつけ、両面テープをしっかりくっつければ完成

最後に、両面テープをしっかりとくっつけるために、オーバーフェンダーを車両に押し付け完成です。寒いと両面テープがくっつきにくいこともあるので、そのときはドライヤーなどで温めながら作業しましょう。

この方法はあくまでも、オーバーフェンダーを取り付ける方法の一つにすぎません。なかには、仮止めしそのままドリルで穴をあけ、ボルトナットで取り付ける方もいます。

オーバーフェンダーはダサい?

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本来、全体のデザインがまとまっているところに後付けで取り付けるオーバーフェンダー。インターネットの口コミや巷での評判を耳にすると、“オーバーフェンダーはダサい”などと評している人がいるようです。

例えば、インターネットの口コミでは次に挙げるコメントが散見されます。

  • タイヤがしっかりボディの内側に入っている、“ツラウチ”の車が好き
  • 見栄えだけにこだわるならデチューンになっている
  • いかにもドレスアップみたいな意識で取り付けているのがカッコ悪い

しかし、オーバーフェンダーを装着する“意味”を見いだせれば、ダサいと感じる以上のメリットが存在します。

“見た目”だけで判断するのは早い!オーバーフェンダーを装着するメリットとは

オーバーフェンダーを装着するメリットに挙げられるのは、「幅の広いタイヤの恩恵で走行性能を高められる」点です。

日本の「道路運送車両法」では、保安基準第178条にて次のような法令が定められています。

第178条2:車体の外形その他自動車の形状に関し、保安基準第18条第1項第2号の告示で定める基準は、車体の外形その他自動車の形状が、鋭い突起を有し、又は回転部分が突出する等他の交通の安全を妨げるおそれのあるものでないこととする。

自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方30°及び後方50°に交わる2平面によりはさまれる走行装置の回転部分が当該部分の直上の車体より車両の外側方向に突出していないもの。

参照:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」

簡単に説明すると、タイヤがボディの幅より外側に出ているのは許されず、無視してそのままの状態で車検を受けると不合格になるということです。ボディより少しだけでもタイヤの幅がはみ出している状態でも車検で引っかかるルールとなっています。

そのようなシチュエーションでオーバーフェンダーを装着すれば、ボディの幅が拡大することにより、保安基準で定められているルールには触れることなく幅広なタイヤを履けることとなります。

幅広のタイヤを装着しているため接地面積が向上し、直線での走行安定性が高まります。加えて、グリップ力が高まることでカーブでの走行性能も改善されるから、スポーティな走りを求める人にはオーバーフェンダーを“外観のダサさ”だけで装着を止めてしまうのはもったいないかもしれません。

“構造変更”を申し込まないとNG?オーバーフェンダーの具体的なデメリットも理解しよう

しかし、オーバーフェンダーにはメリットも存在する一方で、デザインのダサさ以外にデメリットが存在します。

そのデメリットとは「構造変更申請」をしなければならない点です。

「運輸支局」や「自動車検査登録事務所」で登録を受けた自動車は、以下の項目に該当する大幅な改造をしたら、構造変更申請を行わなければ車検に合格しないルールとなっています。

  • 車両の長さ
  • 高さ
  • 乗車定員
  • 最大積載量
  • 車体の形状
  • 原動機の型式
  • 燃料の種類
  • 用途

これらから、オーバーフェンダーの装着でかかわってくるのは「車両の幅」「車体の形状」。オーバーフェンダーを着けて、2cm以上もボディの全幅が広くなったケースでそのまま車検を受けても合格とならない仕組みとなっています。

また、車体の幅が増加した分が2cm未満でも、車種ごとに設定されている幅を超えてしまったら構造変更の申請を行う可能性があるため注意です。

  • 軽自動車:1,480mm以上となった場合は小型自動車へ 
  • 小型自動車:1,700mm以上となった場合は普通自動車へ
  • 普通自動車:2,500mm以上となった場合は大型自動車へ

構造変更を行うと同時に車検をやり直すこととなるため、次回車検まで期限が残っている車にオーバーフェンダーを取り付けた際は、車検をやり直すためにかかる費用で損をする可能性があります。

デザインのダサさも十分に考慮すべきですが、構造変更をしなければならないケースがある点も、オーバーフェンダーのデメリットであると把握するとよいかもしれません。

保安基準を満たした安全な取り付けを

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オーバーフェンダーは、タイヤのサイズを変えるなどして、タイヤがフェンダーからはみ出した場合に取り付ける後付けパーツ。

ディーラーなどの整備工場に依頼することもできますが、自分で取り付けることもできるカスタムの一つです。

ただし、形や大きさ、取り付け方については、保安基準を満たしているかを必ず確認しましょう。基準に適合しなければ車検には通りません。

また、走行中に取り付けたオーバーフェンダーが脱落しないように、しっかり固定しましょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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