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アイドリングストップのメリットは?燃費やバッテリーへのデメリットとキャンセル方法

アイドリングストップは燃費向上に有効?アイドリングストップによるメリット・デメリットを解説し、アイドリングストップキャンセルの是非について考えます。燃料を節約、燃費を良くする環境に優しいシステムとされているアイドリングストップの正しい使い方は?

アイドリングストップとは?

日本初のアイドリングストップを採用した4代目トヨタ クラウン

アイドリングストップは、赤信号などで停止した際に、一定の条件を満たすと自動的にエンジンが停止する仕組みです。多くの車種は停止時にブレーキペダルを踏んでいるだけでエンジンが停止します。

つまり、信号待ちなどの停車している時間に燃料を消費しないことで「燃費」と「環境」への配慮を実現した機能です。

ちなみにアイドリングストップを日本で初めて採用したのは、1971年に発売されたトヨタ クラウン(4代目)です。40年以上前に採用された機能にも関わらず、最近までアイドリングストップ搭載車は発売されていませんでした。

アイドリングストップの目的

アイドリングストップの目的は、信号待ちなどの停車中にエンジンを停止させ、燃料節約と排出ガス削減の効果をもたらすことです。環境保護問題や自動車排出ガス規制への対応策としての意味合いもあります。

アイドリングストップは燃費向上に有効?

アイドリングストップは、軽自動車やコンパクトカーなどの燃費重視の車種の多くに搭載されています。

しかしメリットばかりではありません。アイドリングストップをキャンセルすべきかを判断するために、気になる燃費やバッテリーへのメリット・デメリットを整理しました。

アイドリングストップのメリット

・燃料の節約
アイドリング時に消費する燃料(10分間で約0.15~0.2L)を削減

・排出ガスの抑止
アイドリング時に排出される排気ガス(10分間で約70~100g)を削減

・燃費の向上
毎日1時間のアイドリングストップで年間2~4万円の燃料代を節約

その他に停車中のエンジン音がなくなり、騒音が減らされるメリットもあります。

アイドリングストップ機能が開発される以前から、環境省などは「アイドリングストップ」を推奨してきました。それをメーカーが機能として実装し、国が補助金をつけて普及を推進したのです。そもそも燃費向上は、「燃料の節約」のオマケのようなものなのですね。

アイドリングストップのデメリット

燃費に対する効果は場面によっては逆効果に!

燃料の節約が期待できるというアイドリングストップですが、運転の仕方や道路状況によっては燃料を余分に消費してしまう可能性もあります。一旦停止したエンジンを始動させるにはより多くの燃料が消費されるので、アイドリングストップで節約した分以上に燃料を消費してしまうケースがあるのです。

アイドリングストップを1日1時間行うと年間2~4万円の燃料代を節約できると言われています。しかし1日当たり1時間のアイドリングストップを実行するドライバーがどれだけいるでしょうか?それが365日となると一般的なドライバーではまず該当しません。

アイドリングストップは全くの無駄ではありませんが、一概に燃料の節約のために有効であるとも言いきれません。一般には「アイドリングストップの時間が5秒以下」の場合は、消費する燃料が節約できる燃料の量を上回ると言われています。つまり、エンジンの停止時間が5秒を超えない場合は「アイドリングストップは行わない方がよい」と言えます。

アイドリングストップで燃費のメリットがあるかどうかは、普段の自分の運転次第ということになります。

アイドリングストップ機能はバッテリーの消耗を早める?!バッテリーに関するデメリット

バッテリー警告灯

©shutterstoc / vchal

エンジンを始動させるためのセルモーターはかなりの電力を消費します。アイドリングストップ機能を使用すれば、頻繁にエンジンの再始動を繰り返すことになるので、バッテリーの消耗は激しくなります。

そのため、アイドリングストップ搭載車は高性能の大容量バッテリーを搭載しています。このバッテリーの価格は通常の1.5倍~2倍で、交換した場合は2万円程度の出費となります。アイドリングストップ車では、バッテリーが上がることのないよう注意が必要です。

ある試算ではバッテリーのコストが1万円高くなると、それを回収するために約200時間のアイドリングストップが必要になると言われています。

補機類や電装品にもリスク?

エンジン再スタート時の振動は、エアコン・パワーステアリング・トランスミッション等の機能に影響を与えます。それに加え、ゴムでできたブッシュやタイミングベルトなどの部品の劣化や消耗を早めます。さらにヘッドライト・カーオーディオなどの電子機器の破損のリスクも高まります。

夏場はツラい!アイドリングストップでエアコンが停止!

アイドリングストップでエンジンが停止すると同時にエアコンも停止します。バッテリーの電力でエアコンを稼働させるハイブリッド車とは違って、エアコンのコンプレッサーが回らなくなり、冷気を作り出せなくなるのです。

最近のアイドリングストップ搭載車はこれに対処すべく、バッテリーでファンを回して残った冷気を送ったり、エアコン付近に保冷剤を取り付けて冷風を送る工夫をしています。しかしそれにも限界があり、結局はバッテリーの消耗に繋がってしまいます。

燃料以外のエネルギーにも配慮が必要に

エアコンやカーナビなどは起動時に多くのエネルギーを必要とします。アイドリングストップによって停止・再起動が繰り返されると燃料以外の消費エネルギーが上昇するため、結果的にエネルギーの消費量が上昇する可能性があります。

アイドリングストップ車は寿命が短いのか?

結論から言うとそういうわけではありません。

アイドリングストップ車はエンジンの始動回数が格段に増加するため、各機能の寿命が早いのではと考える方も多いと思います。しかしアイドリングストップ車には充放電に強い高性能なバッテリーが搭載され、エアコンやナビの管理も行われています。

エンジン始動の際に用いられるスターターモーターやジェネレーターも耐久性の高いものが使用されているので、アイドリング車だからすぐに壊れてしまうということはありません。

自動アイドリングストップ機能をキャンセルすべき?

アイドリングストップは、充分な停車時間や適した状況では真価を発揮します。逆に言えば、それ以外の場面だとアイドリングストップをしても機能しないばかりか大切な車の寿命を縮めることになりかねません。

まずは自分がいつもどんな場所を、どのように走っているのかを振り返って、アイドリングストップが活かせるかどうかを理解することが必要です。仮に活かせないと感じた場合はアイドリングストップ機能をキャンセルすることを考える必要があります。

アイドリングストップのキャンセル方法

アイドリングストップをキャンセルする方法とは?

最新の車種の多くは自動でアイドリングストップをする機能が付いています。特に変更をしない限り、信号待ちなどでエンジンが止まるように設定されています。

アイドリングストップのメリット・デメリットを知ることで、自動アイドリングストップ機能は必要ないと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自動アイドリングストップ機能はキャンセル・解除することが可能です。
それでは、自動アイドリングストップ機能をキャンセル・解除する二つの方法をご紹介します。

①運転席についているボタンを押す

運転席のボタンの一つにアイドリングストップ機能をオフにするボタンがついています。このボタンを押すことで、自動アイドリングストップ機能はキャンセル・解除されます。

しかしこれは一時的なもので、このボタンを押してキャンセルしても一度エンジンを切ってしまうと、次にエンジンをかけた時にはまた自動アイドリングストップ機能はオンになってしまうのです。

②アイドリングストップキャンセルキットを使う

安心の日本製、取り付けも簡単30分で完了の優れものです。

参考価格: ¥ 2,480
(2018年11月16日現在)

前述したようにアイドリングストップをオフにするボタンは一度押しても、エンジンを切ると元に戻ってしまいます。

アイドリングストップキャンセルキットは「アイドリングストップキャンセラー」とも呼ばれ、一度オフボタンを押せば、「次にオフボタンを押すまで、キャンセル状態を記憶させる」ものです。アイドリングストップキャンセルキットを導入すれば、エンジンをかけるたびにボタンを押す必要がなくなります。

また、アイドリングストップ機能を使いたくなった場合には、もう一度ボタンを押せばオンにすることができます。

アイドリングストップの効果は状況次第!時と場合で使い分けが必要

アイドリングストップは燃費向上に有効な機能と言われていますが、その効果は各ドライバーの運転次第で変わってきます。バッテリー消耗のリスクなどを考えると、アイドリングストップ機能を使用する前に自分の運転を振り返って判断することが大切です。

まずは、自分の車のアイドリングストップ機能についてしっかり理解しなければいけません。アイドリングストップ搭載車を購入する場合にも、検討材料として知っておくことが大切です。

その上で、アイドリングストップを停止するというのもひとつの選択だと思います。もちろん、その日の予定や道路状況で使い分けるというのも有効な対策です。

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