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ブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換によるエア抜きの方法や交換時期、費用・料金まで

ブレーキフルード(ブレーキオイル)が劣化するのは成分のせい?どうして交換が必要なのか、ブレーキフルードの色や規格等級、補充方法、交換方法、交換時期、費用・料金といったドライバー必須の情報をまとめました。車のメンテナンスは車検や定期点検だけ、という方は特に要チェックです!「ブレーキが効かない!」という惨事にならないためのマニュアルの1つです。また、ブレーキフルードのエア抜きについても解説します。

ブレーキフルード・ブレーキオイルとは?

ブレーキフルード

出典:https://www.monotaro.com/

ブレーキフルードとは、油圧式ブレーキで使用される作動油のことです。
自動車は一般的に油圧式ブレーキが採用されています。
油圧式ブレーキは、密閉された管に充填された作動油をペダル等を操作し、先にあるブレーキシリンダーに圧力を伝えてブレーキキャリパーを作動させ制動する仕組みです。

「作動油」と書いたのはエンジンオイルなどの「潤滑油」とは区別するためです。
作動油を英語にすると「フルード」(fluid)、潤滑油が「オイル」(oil)です。
ブレーキオイルとも呼ばれますが、正しくはありません。

フルードとオイルは目的が異なるため、主成分も異なります。

ブレーキフルードの成分とは?

市販車では、「エチレングリコール」が主成分となります。
油というよりアルコールに近い化学物質です。

レースカーなどでのブレーキフルードには、シリコン系の化学物質も使用されます。

この成分の違いは次の項で説明する、ブレーキフルードの規格と関係しています。

ブレーキフルードの規格とは?

ブレーキフルードの規格と成分一覧表

基準主成分ドライ沸点ウェット沸点粘度(100℃)粘度(-40℃)ph値
DOT 3グリコール205℃以上140℃以上1.5cst以上1500cst以下7.0-11.5
DOT 4グリコール230℃以上155℃以上1.5cst以上1,800cst以下7.0-11.5
DOT 5.1グリコール260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5
DOT 5シリコン260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5

この規格は「DOT規格」というアメリカの交通省が定めたものです。
日本国内もこの規格等級に準じてブレーキフルードが販売されています。

上記の表の各項の説明をしますと、

ドライ沸点:吸湿率 0%時の沸点(新品時)
ウェット沸点:.吸湿率 3.7%時の沸点(1~2年間使用後の沸点)
粘度:ブレーキフルードの流動性を示す数値(数値が大きいと固くなり流動性が悪くなる)低温時では、この数値が高いとABSの作動性に悪影響を及ぼす。
ph値:酸性/アルカリ性を表す数値(7.0以下では酸性度が強くなり、周辺部品の腐食が早くなる)

となります。

ここで「吸湿」という言葉が出てきましたが、これは次の項で説明します、ブレーキフルードの交換の必要性の理由に大きく影響するものとなります。

ブレーキフルードの交換が必要な理由とは?

ブレーキ系統

出典:http://www.advicsaftermarket.co.jp/

前項で少し触れましたが、ブレーキフルードには吸湿性があります。
つまり、ブレーキフルードは空気中の水蒸気を吸うということです。

ブレーキの油圧系統は密閉はされてはいますが、完全な密閉ではありません。
特にブレーキフルードを入れておくタンク内は真空ではありませんので、常に空気に触れています。

ブレーキフルードは劣化します。

ブレーキフルードの劣化は、エンジンオイルのような激しい摩擦や熱による劣化ではなく、空気中の水分を吸ってしまうことによる劣化となります。

水分を含むと油圧管やブレーキキャリパーなどの金属への錆、腐食が進みやすくなります。
ブレーキフルードを長期間交換しないでおくと、腐食した金属部分などからブレーキフルードが漏れ、圧力が下がりブレーキが効かなくなります。
また、「ベーパーロック現象」というブレーキ管に空気が入った状態となり、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かないという重大な事態となる恐れがあります。

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