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ケンドーコバヤシ×4代目クラウン:Vol.5「まずはリングにあがれ!」MOBYクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。”その車“にはどんな想いが詰まっているのだろう――。他の芸人とは一線を画する唯一無二のスタイルで、どんな時でも自分を貫き笑いに変えていく孤高のピン芸人。そんなケンドーコバヤシさんの車やドライブにまつわる話から、私生活まで存分に語っていただく、“MOBYクルマバナシ”。

【Profile】ケンドーコバヤシ1972年7月4日生まれ。大阪府大阪市出身のお笑い芸人。吉本興業所属。愛称はケンコバ。本名は「小林卍丸」や「鬼斬林虎殺丸」など諸説ある。
独自の世界観を持ち、嘘か真かわからない発言をよく繰り出す。プロレスやマニアックな漫画に精通しており、男性から絶大な人気を誇っている。ゴールデン番組でも平然と下ネタを言い放つが、ワイルドかつ愛らしいルックスと低音ボイス、紳士的な振る舞いから女性人気も高い。テレビのみならず映画やドラマでも活躍中。
愛車:4代目クラウン 2600スーパーサルーン

まずはリングにあがれ!

運転中はたくさんの危険が潜んでいると思われますが、気をつけていることはありますか?

もちろん持ってないんですけど、通行人がピストルを持っているという想定で、「あいつは撃ってくるかもしれない」と思っています。「もし狙ってきたら撃つぞ」みたいな神経ではいますよ。

アメリカやったらもう事件を起こしてるでしょうね。俺たぶん撃っちゃう(笑)。

バイクのヘルメットやグローブには軍用のものをお使いだと伺いました。

そうです。ゴーグルも軍用なんです。

嘘か真か、銃弾に打たれても貫通はしないらしいんですよ。まあ、日本ではオーバースペックですよね(笑)。

飛んできても、カナブンとかですよね。

ま、カナブンだって当たれば弾丸ぐらいの威力がありますからね。バイクに乗ってて肩に当たったときは、ほんまに「撃たれた!」って思いましたもん。

バイクに乗られるときは、絶対にライダースを着ますか?

絶対ですね。むかし、腕とビニールが一体化したことあるんですよ。

大阪の『NGK』っていう舞台の仕事に行く途中、ビニールのジャンバーを着てバイクに乗ってたらコケてね。傷口に服の繊維が入り込んで、タワシで擦ろうと思っても痛すぎてできなくて。ほんで傷だらけでぽたぽた血が落ちたまま舞台に立ったら、めちゃくちゃ怒られました(笑)。

それ以来、ライダースは意識的に着るようになりましたね。やっぱり化学繊維はヤバい。万が一コケたときに摩擦熱で溶けちゃうんでね。あのときの“傷口と一体化”したのがいまだにトラウマで。ジャンバーはアディダスやったと思うんですけど、腕にうっすら三本線が見えましたもん。

今の若い子たち、わりかしビニール系の服を着てバイク乗ってたりしますけど、ヒヤヒヤしますもんね。

かなりラフな服装でバイクに乗られている方も多いですよね。

事故ったら大変なことになるでしょうね。いかに危険な事態に備えてるかが大事。『ゴルゴ13』でも、「0.1秒が生死を分ける」ってよく言ってますもんね。

覚悟ができているやつとできていないやつでは、0.1秒変わるって。

車を運転していて、「失敗しちゃったな」と思ったことはありますか?

車の失敗かぁ。それこそクジラを買ったとき、愛車持つのが十数年振りだったもので、運転初日に危機がありました。ついバイクのクセが出て、信号待ちに隙間に入っていこうとしちゃったんですよね。

その感覚、結構バイク乗ってる人にはあるあるかもしれないです。ま、もちろん直前で気づいたんですけど、「あー!」ってなりましたね。「今あの隙間いこうとしてた」って。「なに考えてんねや俺」っていう。

クジラクラウンで事故を経験されたことは?

車はないですね。バイクで何回か自損はあります。コケました。

この車で事故が起きてしまうと、パーツの交換に苦労してしまいそうですね。

そうなんですよ。プラスチックパーツなんか無いもんやから、全部ワンオフになるんで心配です。もらい事故になると、ぶつけた人のほうがねえ……。保険でその人に保証してもらうことになるでしょうけど、大金になりますよ。だから「頼むからぶつかるなよ」と。「ぶつかるんやったら大金持ちにしてくれ、生活カツカツの人と交渉するのは嫌やから」と。常々そう思いますね。

車が壊れる悲しみもよりも、その相手が心配になっちゃいますから。

人気車だったらまだパーツとかあるでしょうけど。

クジラの予備パーツなんてあるわけないですからね。前にバッテリーも変えたんすけど、昔ほんとにこれの純正に使われてたバッテリーで大容量のやつがあるっていうて。それを、お世話になってる店の人が見つけてくれたんすけど、なんか、その人がジャンプしてましたもんね。

届いたん取りに行ったときに、「ありましたー」っていうて。おじさんのジャンプ始めてみたもん(笑)。

現代のバッテリーだと、合わないみたいで。

それだとパーツは高かったりするんですか?

いや、今んところそのバッテリーを交換したくらいなんで、わからないんですよね……。あ、でもエアコンのガスは高いですね。結局使わなくなったんですけど、「ガスにこんな金払うの?」っていう額やったような記憶があります。数万しましたよ。

維持費を含めて、総額いくらくらいかかっていますか?

全然かかってないですよ。もともと個人売買で安く買ったっていうのもあって、本体は70万くらいでした。維持費も含めたら100万くらいじゃないですか?

やっぱり古い車が欲しい人はお金の不安があるんでしょうけど、意外と何とかなるもんですよ。

手に入れる前は、金額面で不安がありましたか?

まあねえ。バイクでもむかしからその悩みだけはつきまとってましたね。やっぱり、乗りたいって気持ちのほうが強いんで、ストレスフリーでは乗れないですよね。ま、ストレスあったほうがいいと思うんですね。そこには。

ボンヤリ乗るよりは、愛着心ですかね。よくいう「手のかかる子供のほうがかわいい」っていう、あの感覚に近いと思いますけどね。

いつか乗ってみたい車やバイクはありますか?

あー、そこなんすよね。車もバイクも欲しかったやつ達成しちゃったんで、次に考えるとしたら、セカンドカー、セカンドバイク、ですかね。車はやっぱワゴンタイプがいいなって。

クラウンワゴン良いっすよね。車でちょっと意識してんの、ほんまクラウンワゴンですかね。

この代のクラウンにもたしか、ワゴンがあったと思うんですけど。

そうそう。これにもワゴンがあるんですよ。いろいろ考えたらドッシリしたかっこ良さもあるし、ワゴンのほうが圧倒的に便利なんすけどね。でもやっぱ『太陽にほえろ』見て、クジラが欲しかったんでね。

さすがに、刑事はワゴン乗らないでしょう。山さんがね、後ろからサーフボード出してもしゃーないですし、釣り竿出すわけないんでね。山さんが。

クラウンワゴンなら何代目がいいですか?

5代目か6代目くらいがいいですね。でも、バイクも車もそうなんですけど、外車に乗ったことが無いので、外車もありかな。

でも震災とかを考えると、バイクはモトクロスでしょうかね。ただ俺、足が短いうえに股関節も固いんで、何回か友達のモトクロス乗ったことあるんですけど、信号待ちがちょっと地獄なんすよ。片足付きの、つま先立ちが。そこが悩みどころですね。

でも車高低いモトクロスなんて意味無いっすからね。なんのために高くしてん。

最近では車高の低いSUVや四駆とかありますよね?

あーでもたしかに、車はSUVがいいかもしれないですね。なんか犬でも飼ってね。藤井フミヤさんのCMみたいに、多少憧れはありますよね。

最近若者の車離れって言われてるじゃないですか。それに対して思うところとかありますか?

いや、思うことめちゃくちゃありますよ。車離れ、SEX離れなんて最近は言われてますからね。30年後には日本滅びるんちゃうかなって思います。

ほんまに、愛する妻とかペットが誰かに連れ去られて、助けに行ったときにたまたま車があったとしても、いま車に乗らないやつはそこで車を選ばへんなと思いますもんね。脱出するときは義務として車に乗れるようにしたほうがいい。男たるもの、という感じですね。

まあ、SEXについてはかわいそうですけどね。すべてに規制がかかってるんで、やったら損みたいな風潮になってるんでしょうね。特に有名人がSEXスキャンダルでボロカスになってるのを見てるから、どっかで二の足踏んじゃうとか。まるでSEXがやましいことのようにね。

どうしたら若者の考えが変わると思いますか?

まずは女性側の意識改革ですね。貞操観念を捨てろ。とりあえずやらせてみろ。そこからです。女性がOKじゃなかったらダメなんでね。

男なら誰しも言われたことがあると思うんですよ。「好きな人とじゃなきゃSEXできない」とか「付き合ってる人とじゃなきゃできない」とか。俺も若いころから今まで、悔しい思いをいろいろとしましたよ。

この考えにはどこか疑問があるんで、逆に俺が誘われた時には断らんようにしてます。そういう話が来たときには絶対にやる。どんな相手でも、自身が病気のときしか断ったことない。

泥酔してるからできないな、っていうときでも一応OKします。まずは頑張ってみる。結果できなかったこともあるんですけど、それでもリングには上がる。

蔓延させるわけにはいかないんで(笑)。

車やバイクも、とりあえず1回買ってみたらいいと。

ダメだったら、売ればいいんです。

最後に、車好きの読者になにか一言ありますか?

セルフのガソリンスタンドのときは、給油ノズルにタオルを添えるのをお忘れなく。これを言っておきます。みなさんしっかりタオルを添えてると思うんですけど。給油口の塗装が剥げるんでね。

タオルは、スタンドに大体引っかかってますんでね。大事なことです。

男たるもの車には乗ったほうがいい!ダメだったら、売ればいいんです。すごく真っ直ぐなケンドーコバヤシさんらしい意見。1つ1つの質問に対する返答にやさしさを感じる。そんな今回のインタビューでした。クジラクラウンのことを黒歴史といいながら、自分の車に対する愛情がものすごく伝わってきました。コバヤシさんのように、いつか乗り換えを考えない車に出会いたいものです!


前回までのインタビューはこちら
Vol.1「先輩芸人からの一本の電話」
Vol.2「快適性0!?の優雅な車」
Vol.3「経験豊富な古いものが好き!」
Vol.4「底まで落ちた己の地位」

取材:米永豪、三浦眞嗣
撮影:佐藤亮太
文:MOBY編集部

【出演者一覧】インタビュー特集はこちら!

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