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千原ジュニア×日産セドリック330:Vol.1「死んだら棺桶にして欲しい」MOBYクルマバナシ

【Profile】千原ジュニア1974年03月30日生まれ。京都府福知山市出身。
愛車:日産セドリック330型

Vol.1:真っ赤なポルシェから漆黒の330セドリックまでの軌跡

人生ではじめて買った車はなんですか?

はじめて買ったのはポルシェのスピードスター356のレプリカでした。ドアに鍵が付いていない車で、昔のテレビ局は青空駐車がザラやったから、ファンの人が勝手に車開けて助手席にいっぱいプレゼントとかファンレター入れてる、みたいな。そんなんでしたねぇ。

手に入れたのは20歳の時やったんですけど、大阪と東京のあいだを5、6回は往復したんじゃないですかね。いま考えたらホンマ凄いですよね、あんな車で(笑)。

ポルシェ スピードスター356。千原ジュニアさんが乗られていたのはこちらのレプリカ。

通勤で使う車では無いですよね(笑)。

まったくない(笑)。なので安全面で言ったら、オープンカーでむき出しの分、バイクより危険なんちゃいますかね。

FRPのボディで、ちょっと当たったらグシャグシャグシャって言うんですよ。作りも粗いですし、セカンドカーもセカンドカー。

ホンマに「天気ええなー、ちょっと近所でも一周しようか」、みたいな車です。セカンドカーどころか、ファイブカーぐらいですね(笑)。

バックミラーも運転席側に1個しか付いてなかったですし、ドアも差し込み式で開けられないので、それで大阪と東京を往復してたの、今思うとゾッとしますね。

屋根は閉まるんですけど隙間だらけで、雨の中走るとビショビショになっちゃうんですよ。車を降りたら靴の中がグチュグチュグチュって……。ビッチョビチョやねんで(笑)。中にワイパー欲しいわ!って。

大阪と東京を行き来する際に、危ない目に合ったことはありますか?

夜中に高速道路を走っていた時、ヒューズがバーン!って飛んだ事があったんです。ヘッドライトも消えちゃって。それでペンライトを口に咥えて、ずっと走っていた事がありましたね(笑)。

次のサービスエリアまでギリッギリでしたよ。ヨダレまみれで(笑)。

勿論ETCもなかった頃なので、それでお金払って、チケット取って……、そうやってやりくりしてたんやなぁ。

23歳で上京する時に乗ってきて、それから3年位乗ってましたね。

その頃、せいじさんはカプリスに乗られていましたね。

そうそう。せいじと俺は同じスケジュールだったので、自動車学校には同時期に通っていました。

それでせいじは、当時アメリカの警察官が乗っていたカプリスに乗っていましたね。いかつい、でっかいヤツ。

それで起きたのが、カプリスの異臭騒ぎ(笑)。

せいじが「車内がむちゃくちゃ臭い! これなんやねん、くっさいなぁ」言うて調べたら、エンジンルームに腐ったハンバーガーがあったんですよ(笑)。

多分、作業中のアメリカ人が忘れてたんでしょうね。その匂いが全部エアコンを通して流れてきて……。作業中にハンバーガー食うて、それで食うてんの忘れるなんて、アメリカ人っぽい話やなぁって(笑)。

出典:wikipedia.org Author:Darkdoom パブリック・ドメイン

カプリスの参考画像。写真は1986年式のもの。

一方のジュニアさんは、2台目となる330に行き着くと。

そうですね。スピードスターを手放したあと、バイクで事故ったんですよ。ほんでもうバイクはアカンってなって、セドリックを買いました。

330を購入した決め手は?

んまぁホンマ阿呆みたいな話ですけど、とにかく顔が良かったんです。これが何気筒とか全然知らないですし、「コイツ顔ええやん」って感じで。

それと俺が3月30日生まれやから、それもあって、ちょうどええやん!って。勝手に、俺のなかだけの話ですけど。それからもう、15年以上乗り続けてますね。

330から買い換えようと思ったことはありますか?

一度も無いですね。例えばこれから所有車が増えることはあっても、330を何かに乗り換えたり、手放したりすることはないと思います。

日産 セドリック 330型 MOBYクルマバナシ

千原ジュニアさんに15年以上寄り添う日産セドリック330型。40年前に造られた漆黒のボディと楕円型のヘッドライトが、高級感漂う大人のドライブへと導く。

日産 セドリック 330型 MOBYクルマバナシ

時代を超えた迫力あるフロントマスク。直線的なシルエットが、研ぎ澄まされた存在感を放っている。

内装はインパネからドアトリムまで黒で統一され、シックで落ち着きある雰囲気に。

当時の高級車らしい、6連メーターを採用したシンプルなインパネ。

千原さんの愛情を秘めた車内。ホコリ一つ落ちていない情感のこもった空間に、見惚れてしまう。

「死んだら棺桶にして欲しい」

もうね、棺桶にして欲しいんですよ。死んだら霊柩車にして、焼き場に330ごと突っ込んでったらええねんな、みたいな。

クラクション、ファーーーーって鳴らしながら。


日産セドリック330型をこよなく愛し、死んだら棺桶にして欲しい、とまで語る千原ジュニアさん。その愛車に対する情熱に、クルマ好きなら誰でも感動してしまうはず。

次回“MOBYクルマバナシ”第2回では、千原ジュニアさんが愛車と過ごした日々と、愛車に対するこだわりについてお伺いしていきます!

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Vol.2「愛車と過ごした日々とこだわり」
Vol.3「未来をともにする車」
Vol.4「タクシーのすべらない話」
Vol.5(最終回)「千原ジュニアさんにとって“クルマ”とは?」

取材:村橋ゴロー
撮影:渡部孝弘
文:MOBY編集部

芸能人・著名人が愛車との出会いや想い出を語る「MOBYクルマバナシ」

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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