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エンジンマウントの交換時期と寿命は?異音や振動が出たら?交換工賃も紹介!

車のアキレス腱ともいえるエンジンマウント。判断しづらい交換時期や寿命を分かりやすく解説します。また交換の際の費用や工賃等に加え、ポルシェなどで採用される最新のエンジンマウント技術についても迫ります。

エンジンマウントとは?

JZA80スープラの縦置きエンジンマウント位置

エンジンマウントとは車体にエンジンを固定している部品です。
多くのものが、金属のハウジングにゴムブッシュを介して、それぞれ車体とエンジンにボルトで固定されており、エンジンの振動を車体に伝えない設計になっています。
また、加減速時のトルク反動で、クランクシャフトを中心に回転しようとするエンジンを押さえ込む働きも受け持っています
そのため、車により3、4個で固定される場合が多く、エンジンと連結されたトランスミッションを支える”ミッションマウントも”エンジンマウントのひとつと数えてよいでしょう。

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エンジンマウントの劣化

エンジンマウントが完全にちぎれた状態の動画

メーカーではおおよそ、10年・10万kmの使用を想定していますが、使用状況によって、もっと早く劣化する場合が多いようです。
劣化してくると車内に響く騒音やステアリングや車全体に伝わる振動が大きくなります。
ゴムがちぎれた場合は加減速時にエンジンが暴れ回って「ガン」「ゴン」などと異音がする場合もあります。
仮にちぎれたとしても、エンジンが脱落したりする事はないので、その点は安心です。
しかし、エンジンにつながった冷却水やガソリンのパイピングへのダメージや、動いたエンジンがラジエターなどにぶつかって破損するケースも考えられますので速やかな交換をおすすめします。
車を構成する部品の中で一番重いエンジンを支える部品であり、エンジンが発する熱と振動が原因で、硬化、つぶれ、ひび割れ、ちぎれなど経年劣化が避けられない非常に過酷な仕事を受け持つ部品です。
また、ラフなアクセル、クラッチ操作や、加減速を繰り返すスポーツ走行は劣化を早める原因にもなります。

エンジンマウントのチェック方法

エンジンマウントチェックの動画

エンジンマウントが劣化してくると、明らかに騒音、振動が大きくなってきます。
5万kmを越えたら状態によっては交換を検討した方がよいでしょう。
AT車でブレーキを踏んで停止している状態で、ニュートラルとドライブレンジで振動の仕方が大きく変わるようであれば、だいぶ劣化が進んでいます。
MT車では低いギアでのシフトチェンジがスムーズにできなくなってきます。
加速時、減速時などに「ガン」「ゴン」と異音が鳴るようならゴムがちぎれていますので要交換です。

AT車でできる、簡単なエンジンマウントのチェック方法を説明します。
1、車が動き出さないようにサイドブレーキをしっかりかける
2、シフトをDレンジに入れる
3、念の為、左足でブレーキを強く踏みこみブレーキをかける
4、右足でアクセルを徐々に踏む(上限は2000rpm)

以上の動作でエンジンが持ち上がるようなら、エンジンマウントが劣化している証拠になります。

進化するエンジンマウント

ポルシェ911などに採用される最新のダイナミックエンジンマウントの解説動画

エンジンの振動を効率良く吸収するにはなるべく柔らかいゴムを使いたいのですが、そうすると加速時など、エンジンがそれ以上動かないところまで動ききってから駆動力がタイヤに伝わるため、瞬時に加速することが難しくなります。
レースならばこれは致命的です。
本格的なレーシングカーは、ゴムのマウントなど介さずにフレームに直に固定されているため、もの凄い騒音と振動が車内に伝わりますが、マウントによる駆動ロスがないため、アクセル操作に対してダイレクトに車体が反応します。
その相反する特性を両立するため、エンジンマウントも日進月歩で改良が重ねられています。

液体封入式エンジンマウント

サスペンションのダンパーと同じ構造と言えばわかりやすいと思います。
マウントの内部にオイルが封入されていて、その抵抗でエンジンの振動を抑えます。ダンパーは、速く大きな動きを押さえ込む働きをするので、エンジンの振動を吸収しつつ、エンジンの大きな揺れを効果的に押さえ込むのに有効です。

電子制御式エンジンマウント

液体封入式エンジンマウントの抵抗を、エンジンの振動周期や加速度に応じ、電子制御で可変させることにより、より状況に応じて最適なエンジンダンピングを実現します。
より積極的にエンジンの動きを押さえ込むことからアクティブエンジンマウントとも呼ばれます。

磁性流体式エンジンマウント

ダイナミックエンジンマウントと呼ばれ、磁性体を混ぜたオイルに、電磁場を与えることで、オイルの粘度抵抗を自在に変えることができる最新のテクノロジーです。
電子制御式よりもきめ細かな制御と反応速度がメリットですが、価格が恐ろしく高くなってしまうのがデメリットです。

エンジンマウントの交換・工賃

車 整備

エンジンマウント交換するには、エンジンをジャッキやクレーンで持ち上げなければいけないので、自分で交換するにはややハードルが高い作業でしょう。
エンジンの搭載方向によっては負担のかかりやすい位置のエンジンマウントがあり、痛んだマウントだけ定期的に交換するというのも一つの手です。
そうすることでエンジンマウント全体の寿命を延ばせる、賢いメンテナンス方法といえます。

エンジンマウント自体は車種にもよりますが、一般的なゴムマウントであれば1個あたり3,000円~4,000円。
液体封入式が1個あたり8,000円前後。
電子制御式が1個あたり1万円前後。

交換工賃は車種によりけりですが、1台で1万5000円から2万円が相場のようです。

磁性流体式はポルシェ911用のもので1個あたり約10万円とのこと。
磁性流体式はその高価格ゆえ、現在はポルシェやメルセデス・ベンツなど一部の高級車にしか採用されていません。

エンジンマウントは車のアキレス腱

硬質ゴムで製造されたTRD製強化エンジンマウント

TRD ヴィッツ エンジンマウント

エンジンマウントの交換時期や寿命についてご紹介してきましたがいかがでしたか?

エンジンは自動車を構成する中でもっとも重い部品です。
そのエンジンが揺れ動くということは、加減速にとどまらず、ハンドリングにまで大きな影響を及ぼします。
劣化したエンジンマウントを交換するだけで、車全体の動きが見違えるほど良くなるでしょう。

どうせ交換するのであれば、トヨタであればTRDなど、各メーカーワークスから販売されている強化エンジンマウントに交換するという選択肢もあります。
純正より硬いゴムを使うことで、騒音と振動は車内に入り込みやすくなりますが、ダイレクトな操作感が得られるコストパフォーマンスに優れたチューニングパーツです。

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