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「ハイビーム利用車」なぜ増えた?実は交通教則だけじゃない、あの便利機能が原因?

運転支援システムの普及も影響か

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ハイビームが増えたのは、オートハイビームなどの運転支援システムの普及も影響しているでしょう。メーカーによって名称が異なりますが、対向車や先行者などを検知した場合に自動でハイビームからロービームへと切り替えるというシステムです。

また、上級車種の中にはハイビームを点灯しつつも前走車や対向車など、照らしてはいけない部分だけ照らさないといった「アダプティブヘッドライト」(これもメーカーによって名称が異なります)を採用している場合もあります。

しかし、これらの運転支援システムも絶対というわけではないために、前走車や対向車などの照らしてはいけない部分を照らしてしまうこともあります。

不必要な部分を照らしてしまった場合は、ドライバーが自らロービームに切り替えるべきですが、オートハイビーム任せにしていて、なかなか気づかないドライバーも少なくありません。

「車が自動で調整してくれているから大丈夫。自分は迷惑をかけていない」と思い込み、眩しいハイビームのクルマが増えたという声が多くなってきたものと思われます。

一番眩しい思いをしているのは歩行者かも

©︎beeboys/stock.adobe.com

交通教則での推奨や、運転支援システムの進化によってハイビームの使用が増えてきましたが、眩しさの被害を最も被っているのは歩行者でしょう。

歩行者の後ろから追い抜く形でハイビームを照射しながら走行する場合は、歩行者にとってあまり迷惑が掛かりません。しかし、歩行者へ向かう形でハイビームを照射しながら走行する場合、歩行者は眩しいと感じてしまいます。

ハイビームを照射しているとき、目の前に歩行者がいる場合は、ロービームに切り替えるべきです。

しかし、オートハイビームでも歩行者を認識してロービームに切り替えてくれるものは少ないうえ、歩行者がいたからロービームに切り替えるというドライバーも少ないように感じます。

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また、道路交通法において運転者には、他人に危害を与えないような運転が義務付けられているので、ハイビームで歩行者の目をくらますとこれに違反する場合があります。

ハイビームを使用したり、オートハイビームを使用したりすることは安全に繋がりますし、夜間運転時の疲労度も少なく済みます。

しかし、ハイビームからロービームに切り替えなければならない状況があること、各種運転支援システムが絶対でないことを理解しておくべきです。適切に使用し、安全に夜間運転を行いましょう。

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執筆者プロフィール
西川 昇吾
西川 昇吾
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在ではWEB・紙両方で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車種解説動画にも出演しMC業にも挑戦中。愛車はマツダ・ロードスター。定期的に愛...

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