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違反切符は青切符と赤切符…だけじゃない!珍しい【白切符】の罰則は知ってる?
「反則金・罰金0円」の交通違反があるってホント?
クルマを運転するうえで、守らなければならない交通ルール。仮に交通違反をした場合は、警察官に違反切符を切られ、反則金を納めるのが一般的です。
近年では「ながらスマホ」「あおり運転」「飲酒運転」など、多くの交通違反がニュースで報じられていますが、これらは死亡者も出ている危険な行為であり、当然ながら違反点数とともに反則金や刑事罰が科されます。
しかし、交通違反のなかには、違反切符を切られても反則金や罰金がない違反も存在します。一体どのような行為が「反則金・罰金なし」の違反に該当するのでしょうか?
違反切符といえば“青切符”と“赤切符”
違反切符とは、交通法令違反を犯したドライバーに対して交付される書面のこと。一般的には「赤切符」「青切符」という名前で知られており、違反内容によって交付される切符が異なります。
まず赤切符ですが、正式には「道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式」といい、重大な交通違反の場合に交付される切符です。
「酒気帯び運転」「無免許運転」「速度超過(一般道30km/h以上、高速道40km/h以上)」などが該当し、刑事罰(罰金刑)の対象となるため、”前科”が付いてしまいます。
赤切符は、その行為が大変悪質であるということから交付されると言ってよいでしょう。赤切符交付に該当する違反行為は、絶対に避けねばなりません。
一方、青切符は「交通反則告知書」といい、交通違反のなかでも比較的軽微な違反に対して交付される切符です。具体的には「携帯電話使用等」「信号無視」「駐停車違反」などが該当し、違反した場合は反則金を納付します。
これらの交通違反も、道路交通法の原則からいえば犯罪です。しかし、全ての交通違反で刑事手続きを行っていては、警察や裁判所などの負担が非常に重くなってしまいます。
そのため、軽微な交通違反に関しては、反則金の納付により刑罰が科されないという特例が設けられているのです(道路交通法第128条2項)。
つまり青切符の交付は、手続きを簡略化することで、捜査機関や裁判所、ドライバーなどの負担を減らす制度といえます。
- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...