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「渋滞回避は事故回避」と言われる理由とは?《死傷事故率30倍》渋滞の怖さ
目次
死傷事故率はなんと30倍以上!渋滞時に事故が増えるのはなぜ?
NEXCO西日本は、渋滞時の死傷事故率が、渋滞していない時に比べてどのくらい高いかという調査を行いました。調査の結果、渋滞時の方が30倍以上死傷事故率は上がっているということが分かっています。
特に高速道路や自動車専用道路では、渋滞中に事故が発生しやすくなります。
2016年に高速道路で起きた交通事故のうち、車線上の停止している車両(渋滞による停止等を含む)へ追突した事故は、交通事故全体の約46%にも上っているのです。
極めて低速で、停車と発進を繰り返す渋滞では、単調な動作に対して、次第にドライバーの集中力が低下し、ペダル操作が遅れたり、意識が欠落したりして、コツンと前の車に当たってしまうことが多くあります。
渋滞の最後尾を見つけるのが遅れ、最後尾の車に突っ込んでしまうという悲惨な事故も、毎年渋滞の発生している道路で起きている事故です。
避けられる渋滞は避ける!それでも遭遇したらどうする?
高速道路各社のサイト等では、大型連休や年末年始の渋滞予測を発表しています。過去のデータから、渋滞箇所の傾向を分析し、日時や渋滞の規模を細かく発表しているので、事前に確認し、ドライブスケジュール立案時の参考にすると良いでしょう。
より簡単にアプリなどから情報を入手できる場合もあります。自身のよく利用する道路では、どのような渋滞予測が出ているのかを確認し、できる限り迂回や時差出発等を検討しながら、渋滞に巻き込まれない方法を探っていくことが重要です。
それでも渋滞に遭遇してしまったら、基本に立ち返り「最後尾ではハザードランプの点灯」や、「出来るだけ走行車線を走行する」を実践し、渋滞時の事故予防に努めます。
新型車両には、渋滞時に車間距離を一定に保ち、ブレーキとアクセル操作をほぼ自動で行ってくれる、レーダークルーズコントロール(全車速対応型)や、渋滞時に自動運転でサポートする機能が用意されているものも増えています。
先進安全機能を使用することで、人為的なミスを減らし、渋滞時の事故発生率を下げることもできるでしょう。
渋滞が発生すれば、事故の確率が増えるというのは、紛れもない事実です。出来るだけ渋滞を避けることが、事故予防につながり、自身の安全を守る行動になります。
師走になり、忙しさも日に日に増してくる中ですが、心にゆとりを持った安全運転で、無事に新年を迎えましょう。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...