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「渋滞回避は事故回避」と言われる理由とは?《死傷事故率30倍》渋滞の怖さ
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渋滞をうまく回避すると事故を防ぐことができる?
年末年始にさしかかり、これから帰省ラッシュ、そしてUターンラッシュ等、渋滞に巻き込まれる可能性が増える時期です。
渋滞は、目的地への到着時間を遅くするだけでなく、同時に事故を引き起こすリスクを高めていることを知っていますか?
渋滞を回避することは、事故リスクを低減させ、事故の回避にもつながります。このように言われる背景には何があるのか、渋滞の発生するメカニズムや、渋滞時の事故発生状況などを踏まえて解説していきます。
なぜ渋滞が起きる?原因は単純なアレだった
渋滞が発生する原因は2つ。1つは交通集中などで交通量が増えるためですが、これだけでは大規模な渋滞にはなりにくいです。実はもう一つの原因に、大規模渋滞が発生する理由が隠されています。
その原因とは「ブレーキ」です。
交通量が多くとも、全ての車が流れに乗り、一定の速度で走行していれば、渋滞にはなりません。しかし、一定速度で走行している車列の中で、1台の車がブレーキを踏み減速したとします。
すると、後続の車も次々とブレーキを踏み、そのブレーキ動作がかなり後方の車まで伝播するのです。
その結果、ブレーキが踏まれた車のいる列は、全体的に走行速度が落ちていき、車間距離も詰まっていって渋滞が発生し始めます。
一般道では、交通量が多い状態で1台の車がお店や駐車場に入るために減速したり、信号で停車したりすると、渋滞が発生しやすくなります。
高速道路では、交通集中が発生しやすい合流地点(ICやSA・PAの周辺)や、ブレーキを踏まなくとも車が減速しがちになる上り坂にさしかかる箇所などで、渋滞が多く発生します。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...