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交通事故の慰謝料、支払われないケースも…法律相談センターに「金額の基準」は何で決まるのか聞いてみた

実際の慰謝料の相場はどれくらい?

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例えば、40歳男性が過失割合がまったくない交通事故に遭い、打撲やむち打ちなどの症状が出たとします。

この事故によって、7日間入院し、退院後に10日間治療のために通院。合計17日間仕事を休んだ場合、傷害慰謝料が約15万円、休業損害保証が約14万円となり合計29万円の慰謝料が支払われると試算されました。

ただしこの金額は、状況によって大きく変わる可能性があるので参考程度にとらえてもらえればと思います。

一般的に、弁護士基準の場合、通院一日で7,000円前後、入院一日で1万3,000円前後が慰謝料の相場となっています。さらに、後遺症が残った場合の慰謝料は100万円から3,000万円弱、亡くなった場合には、家族の立場などによって2,000万円から3,000万円前後となっています。

裁判の判例や加入している任意保険会社によってはさらに増額されるケースもあるので、おおよその相場価格として考えてもらえればと思います。

慰謝料が支払われないおそれもあることを想定しておこう

©Freedomz/stock.adobe.com

筆者の知人は、車で通勤途中、バイクと接触事故を起こしたことがありました。その後の捜査では、バイクの運転者が本来積んではいけない重さの荷物を積んだ過積載の状態であったことと、よそ見運転をしていたことがわかり、知人の過失割合は10%程度と判定されました。

しかし、バイクの運転者は任意保険会社に加入していなかったために、慰謝料の支払いができないと訴えて、知人が本来もらえる金額よりも大幅に減額されてしまったのです。

その後、知人が加入していた任意保険会社の裁量によって、本来もらえる金額の慰謝料を支払ってもらう対応をしてもらい、短い期間通院するだけで事なきを得ました。

こうした点からも、交通事故の慰謝料の相場はある程度決まっているとはいえ、事故の状況やドライバー、ライダーの任意保険の加入状況によって慰謝料の金額は大きく変わってきます。

交通事故を起こさないように心がけるのはもちろん、万が一に備えて任意保険には必ず加入しておくことをおすすめします。また、事故を起こしてしまった場合には、自力で解決するのではなく、必ず弁護士などの専門家に相談するようにしてください。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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