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【おじいちゃんの保険】を利用する?自動車保険料を節約するテクニックとは
同居であればおじいちゃんの保険でもOK
自動車保険の等級継承は、同居の親族間であれば可能です。同居している若年層に対し、親の自動車保険を継承させるだけでなく、同居の親戚の保険も継承することができます。
ただし、自動車保険での「同居」とは生計を共にしている人のことですから注意しましょう。住民票の住所は同じでも、大学進学等で別居している場合、等級継承することができません。
この制度をうまく活用すれば、リタイアドライバーの等級を継承することもできます。一緒に住んでいるおじいちゃんが高齢を理由に免許を返納した場合、おじいちゃんが使っていた自動車保険の等級を、孫に適用させられることも可能です。
おじいちゃんの引退と孫の免許取得が同時期でなくても構いません。早めにリタイアしてしまった場合には、必ず中断証明書を発行しておきましょう。そうすれば、発行日から10年間は、その等級を復活させることが可能です。
免許返納と一緒に任意保険の中断証明書を発行してもらおう
免許返納で自動車保険が不要となった場合、保険会社や代理店へ連絡をしましょう。
保険会社が解約手続きと中断証明書発行手続きの書類に契約者のサインを取り付けます。書類に不備がなければ、1週間から10日程度で中断証明書が発行されるでしょう。
中断証明書が発行されたら、内容に相違ないか確認し、大切に保管しておきましょう。数年後、同居している孫が自動車保険に加入する際には保険会社へ中断証明書があることを伝え、本書を渡します。
中断証明書を発行した保険会社と次に加入する保険会社が違う場合、必ず本書の提出をしなければなりません。
さらに、現在利用中の自動車保険であっても、同居家族内で使う車が増えるタイミングであれば、保険等級のシャッフルが可能になります。
最も大きな等級を若いドライバーにつけ、年齢条件や運転者条件などで、割引が大きくなるドライバーが新規等級を受け入れることで、家族内の自動車保険料負担は大きく減るでしょう。
若年層にとって自動車保険は、車を維持管理する中で、負担の大きい項目です。しかし、同居の親族の中断している保険や、等級の高い自動車保険を継承すれば少しでも自動車保険を安く抑えることができます。
なにかとお金のかかる自動車。効率良く自動車保険へ加入して、快適なカーライフを過ごしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 河野みゆき
- 1975年生まれ。経理事務の仕事を経て、23歳で家業の自動車整備販売業を継ぐ。主な業務は自動車販売、車検業務、自動車保険の取り扱いなど。自動車に関する知識を女性目線で発信したいと思い、ライターとしても活...