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タクシーで高速道路を使っても割安に?一般道との運賃比較から見えてくるお得な利用法
高速道路の利用が”割高”とは限らない?
冒頭でもお話したように、タクシーで高速道路を利用すると、割高になると思う方も多いはず。しかし、交通状況によっては、一般道よりも安くなる場合があります。
なぜなら、一般道と高速道路では、運賃の加算方法が異なるからです。
先述のように、一般道では「距離」と「時間」で運賃が上がっていくため、渋滞などに巻き込まれると、時間による加算も行われ、かなり高くなってしまうことがあります。
一方で、高速道路を走行する際は、メーターを「賃走」から「高速」へ切り替えます。高速メーターになっている場合は、時間距離併用制がストップし、時間による運賃加算はされないのです。
そのため、一般道が渋滞している場合、かえって高速道路のほうが割安になるケースがあります。
ただし、一般道と高速道路が同じような交通状況であれば、一般道のほうが割安です。タクシー運転手に相談すれば、その時々の状況を教えてもらえたりしますので、道路状況をしっかりと見極めた上で判断してみましょう。
高速料金はどうやって支払うの?
高速道路利用時は、「距離制運賃」と「高速料金」を支払うことになりますが、どのように料金を支払えばよいのでしょうか?筆者地元のタクシー会社に聞いてみたところ、次のような回答をいただきました。
「弊社では、料金所でお客さまに現金あるいはクレジットカードで高速料金を支払っていただき、目的地到着後に距離制運賃をお支払いいただきます。
ただし、お客さまから高速料金を現金で受け取って支払うのは時間がかかるため、一時的に乗務員が立て替えるケースもあります。その場合は、降車時に運賃と高速料金を合算した金額をお支払いください。」
地方のタクシー会社では、高速道路の利用が比較的少ないことから、ETCを搭載していない車両も多いそうです。その場合は、料金所で現金またはクレジットカードで高速料金を支払い、別途運賃を支払いましょう。
一方で、都市部のタクシーではETCを搭載しているケースも多くあります。ETC搭載のタクシーを利用する際は、ETCを所有しているタクシー会社が一時的に料金を立て替え、支払時に合算して請求されるケースが大半です。
こちら側で何か特別なことをする必要もなく、降車時に請求金額を支払えば問題ありません。
ちなみに、高速料金は「ETC割引」が適用されることもあります。高速道路の利用が決まっているのであれば、事前にETCを設置しているタクシーかどうかを確認してみましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...