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樹脂製パーツは“柔らかくても安全”ってホント?車にも使われる理由に納得

金属より柔らかいパーツを採用する車が増えている?

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「車は金属の塊が動いている」とよく言われますが、最近は金属以外の素材が車の構成部品として多く採用されています。特に昨今、樹脂製のボディパネルを採用する車が増えてきました。

金属よりも柔らかい樹脂製パーツを車に使っても、剛性や強度には問題は無いのでしょうか。車のパーツが金属から樹脂パーツに変わっているワケを考えていきます。

メリットはまさかの“安全性”!?

金属パーツに比べ、軽くて成形の自由度が高い樹脂製パーツ。金属を使用するよりも複雑な形に成形しやすいうえ、さらに部品が軽くなることは、車の運動性能の向上や燃費の向上にも直接的に結びつきます。

実際に日本車のほとんどが、一部に樹脂製のボディパネルを使っているのです。塗装をしてしまうと金属と見分けがつきにくくなりますが、軽く叩いてみると明らかに柔らかく音の違う部分が、皆さんの愛車にもあるでしょう。

©Oleksandr Delyk/stock.adobe.com

最も多いのは、フロントとリアのバンパー部分です。また、バックドアのパネルにも樹脂ボディパネルを採用する車も出てきました。

一昔前では、プレス成型をする金属よりも、型に樹脂を流し込んで成形する樹脂パネルは手間がかかり、さらに技術が必要とされていましたが、時代とともにその技法が進化し、金属プレスと同じ程度の工数で製造することができるようになっています。

さらに、バンパー部分に柔らかい素材を使用することで、万が一の歩行者等との衝突の際にもショックを軽減することに繋がります。樹脂バンパーは交通事故被害の軽減にも一役買っているのです。

執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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