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〈中国の本気〉今まで中国車が日本国内で販売されなかった【理由】とは?
正規の手続きさえ踏めば中国車も韓国車も輸入できる
日本は輸入車に対して間口を広くとっており、登録手続きは煩雑であるものの輸入規制などはなく、安全性の証明さえできればおおよそどのような車でも輸入可能です。
2021年7月1日以降は輸入審査が厳格化されましたが、これは書類偽造などへの対処であり、書類やラベルの真正性さえ証明できればこれまでと大きな違いはありません。
その一方で、輸入手続きを簡略化するための58協定の功罪も見え隠れします。
韓国も58協定に加盟していはいるもののトラブルが多く、韓国車は意図しない急加速やソフトウェアエラーによるエアバッグ不良、電装系のショートやバッテリーの熱暴走などによる車両火災が原因で、数万から数十万台規模でのリコールが度々起こっています。
韓国のヒョンデ(旧ヒュンダイ)は京都のMKタクシーと契約を結び、韓国・釜山で車両火災を起こしたEVアイオニック5を2022年夏から順次導入し、合計で50台を供給すると発表。
もちろん韓国は58協定に加盟しているため、日本に輸入される際にはモーターやバッテリーの検査が不要です。
ヒョンデは需要を満たせずに日本市場からの撤退した過去がありますし、昔の純中国車は日本でナンバー登録できるレベルではありませんでした。
しかし現在は状況が一変し、中国と韓国が本腰を入れて日本市場に乗り出してきています。どんな形であれ、今後中国と韓国が日本の自動車市場に大きな影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...