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今最も《アツい車》?プラグインハイブリッド(PHEV)のメリット・デメリットは
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PHEVはエンジン車とEVの“良いところ取り”ってホント?
電気自動車の購入を検討しているけど、万が一の充電切れやトラブルに不安を抱えている人が多いかもしれません。そのような場面で選択肢に浮上するのが「プラグインハイブリッド車」(PHEV)です。
PHEVは「エンジン」「動力用モーター」「走行用バッテリー」の3つを組み合わせた仕組みで、ハイブリッド車とほぼ同様であるといえます。
バッテリーに蓄えたエネルギーをモーターへ供給して走らせる、エンジンが働いてモーターをアシストするという2つの走行モードに加え、エンジン単体のみでも車を走らせることができるからです。
「PHEVはエンジン車と電気自動車(EV)の“良いところ取り”がされている」という謳い文句がなされていますが、果たしてそうなのでしょうか?
「エンジンだけで走れる=緊急時でも使える」というメリット
PHEVはどのようなユーザーに適しているのでしょうか。「アウトランダーPHEV」でお馴染みの三菱系列ディーラーで、セールスマンから次のような話を聞くことができました。
「プラグインハイブリッド車は、電気自動車に対して不安・苦手意識を持っていらっしゃる人におすすめさせていただきたいです。
プラグインハイブリッドは100%電気自動車とは異なり、いざというときのエンジン走行を可能としているのが強みです。
充電を忘れてしまいバッテリー残量がなくなっていても、エンジンを働かせて車を走らせると回生したエネルギーが再びバッテリーへ蓄えられるので、“電気自動車に苦手意識をもっているけど、プラグインハイブリッドなら”と購入されるお客様もいらっしゃいます。」
走行中にバッテリーのエネルギーを使い果たしてもガソリンが残っていれば走ることができる点は、EVにはないメリットといえるでしょう。
現在、充電スタンドの件数は、普通充電仕様でおよそ1万3000件、急速充電でおよそ8,000件だそう。およそ2万9000件(資源エネルギー庁調べ)のガソリンスタンド件数と比較して、十分とは言いにくいうえ、外出先で急速充電を使用すると30分程度の時間を費やすこともネックになっています。
日本国内でEVを不便なく使うことができるか不安に感じている人にとって、ガソリンでも走れるPHEVは魅力的に思えるでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。