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自分で改造すると査定ダウン…メーカーのコンプリートカーは査定アップの理由
メーカーによるカスタムなので、車検や保証も問題なし!
クルマをカスタムする際に気をつけなければならないのは、「保安基準の適合」です。当然ながら保安基準を満たしていなければ、車検を通すことはできません。
せっかく自分でカスタムしても、車検に通らなければ公道を走ることはできないため、それでは本末転倒です。
しかし、コンプリートカーはメーカーがカスタムを施しているため、車検も問題なく通すことができます。自らカスタムした場合、車検の基準を超えてしまうミスも起こりやすくなりますが、コンプリートカーであれば、そのような心配もありません。
また、自分でカスタムやチューニングを行った場合、カスタムを施した箇所によっては、ディーラー保証が受けられなくなることも。しかし、メーカーのコンプリートカーは通常の新車と同様の保証が受けられます。
コンプリートカーは車検に準拠したカスタムカーであり、ディーラー保証も問題なく受けられる点は、大きなアドバンテージといえるでしょう。
コンプリートカーは高額査定が狙えるってホント?
冒頭でお話したように、改造されたクルマは買取時にマイナス評価となる傾向がありますが、コンプリートカーの場合、むしろプラス査定になることがあります。
コンプリートカーの査定について、筆者地元の中古車販売店に聞いてみたところ、次のような回答をいただきました。
「改造車の買取が不利になりやすいのは、一般的に『改造車が欲しい』という人が少ないからです。また、オーナー自ら手を加えた車は、どのように使用されていたか把握しにくく、取り付け状態も判別しにくいため、敬遠される傾向があります。
一方、コンプリートカーはメーカーがカスタムやチューニングをした車であるため、パーツの取り付けや加工が非常に綺麗であり、後付け感も少ない仕上がりです。
世間に向けて公表されている車であるため仕様も把握でき、安心して買取ができます。車両の状態によって多少金額は変わりますが、コンプリートカーはプラス査定となる可能性が高いでしょう。」
一般的に自分好みのカスタムを施したクルマは、自分にとっては価値のあるクルマでも、他人にとっては必要ないものかもしれません。また、オーナー自ら手を加えたクルマは”素性”が分かりにくいため、査定額が下がる可能性もあるようでした。
一方で、コンプリートカーは中古車販売店も安心して買取ができるカスタムカー。一般に公表・販売されているクルマであるため人気も高く、査定アップも狙えるようです。
コンプリートカーを購入すれば、カスタムに関する知識がなくても”カスタムが完成した車”に乗ることができ、車検や保証に関しても心配ありません。さらに、売却時にはプラス査定となる可能性があります。
メーカー直系のコンプリートカーには、機能性抜群のモデルが勢揃い。一風変わったクルマに乗りたい方は、コンプリートカーを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...