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夏休み前に確認したい!全国に点在する「(恐ろしい)ローカル交通マナー」
目次
大阪府:「青は進め、黄色は進め、赤は気をつけて進め」
「青は進め、黄色は進め、赤は気をつけて進め」とは、大阪をはじめとする関西人に広く浸透する信号機に対する認識です。信号が黄色から赤に変わっても車が交差点に進入してくるうえ、横断歩道を渡る歩行者も同様の行動をします。
大阪では、信号待ち後の直進時は右折対向車への注意に加え、左折時には歩行者にも十分な注意を払う必要があります。
兵庫県:播磨道交法
播磨地方とは姫路市を中心とした兵庫県南西部の一帯を指す地名であり、「播磨道交法」とは播磨地方の運転マナーの悪さを地元新聞社の神戸新聞が皮肉を込めて法令風の文体にまとめて綴ったものです。その内容はおおむね以下のようになっています。
第一章・交差点
- 交差点に先に進入した車が優先。右折時に対向車が直進して来ても待つべからず
- 右折待ちでは後続車に警笛を鳴らされるため、対向車が左折なら一緒に曲がるべし
- 自転車および歩行者は、車が通らない限り赤信号を青信号とみなしてよし
- 右左折時、横断歩道に人がいてもスペースがあれば通ってよし
- 右折は、右折信号が消えて赤になる瀬戸際に行うべし
第二章・歩道・車線変更
- 信号のない横断歩道は車が優先
- 車線変更は、スペースさえあれば割り込みを認める
- 方向指示器は曲がると同時に出す
第三章・附則
- バスが停留所から車線に戻るときは、車が通過するのを待たなくてはならない
- 前に人がいたら、警笛鳴らせ
岡山県:岡山ノーウィンカー
岡山はウインカーを出さないことでもっとも有名な県であり、出したとしても右左折および車線変更の直前。それも1回点灯させる程度に留めるケースがほとんどです。
そのため近年はウィンカーの使用を促すために、道路上に緑色のペイントで大きく「合図」と書かれた道が増えています。
沖縄県:二輪車は原則第一通行帯を走行
沖縄では、二輪車は排気量に関わらず左車線を走行します。これは単なる習慣ではなく、公安委員会によって義務付けられた公の交通ルールです。
しかし二輪車は、交差点が近づくと道路左端から右折車線まで一気に車線変更をすることがあるうえ、ウインカーを出さないドライバーも多いため、観光客が驚くケースが多発しています。
もちろん二輪車で走行する場合は、標識がある道路では第一通行帯走行を厳守しなければなりません。これに違反した場合は、通行区分違反として違反点1点に加え、二輪車6,000円・原付5,000円の反則金が科せられます。
知らない地域を走るなら防衛運転とドライブレコーダーが必須!
もちろん、紹介した地域のすべてのドライバーがこのような運転をしているわけではありません。またこれらの行為は他の都道府県でもみられます。ただし、運転習慣に名前が付けられる各地域は実際に危険運転が多く見られ、事故の発生割合も多くなっています。
見知らぬ土地を走行する場合は、地域によって運転の癖や傾向があることを覚えておきましょう。
ローカル交通マナー違反のほとんどは急いでいることに起因し、いずれの地域でも共通するのは「信号無視ともいえる早曲がりと遅曲がり」「ウインカーの合図不履行」「右折・車線変更時の強引な割り込み」「速度超過」の4つの行為です。
これらは違反行為ではあるものの、それなりの秩序があるため一部の行為は事前に発生の予測が可能です。
安全速度や車間距離維持などの基本的な安全運転に加え「青信号での発進前には、灯火だけでなく対向車の動きを確認する」「隣の車線を走る車とは極力並ばない」「並走する車の死角に入らないようにする」などの防衛運転に努めて交通トラブルを回避しましょう。
また、事故に備えてドライブレコーダーを装備しておくことも大切です。
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- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...