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「得する人・損する人」車のサブスク「KINTO」はローンよりもお得?調査してみた

KINTOに含まれる”任意保険”の内容は?

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KINTOの大きな特徴は、”任意保険を含んでいる”という点です。リースや他の定額サービスの場合、車検代やメンテナンス費用、税金などは含まれていますが、任意保険まではカバーしていません。

KINTOに付帯している任意保険は全年齢対象であり、車両保険付き(免責金額5万円)。対人・対物補償(無制限)はもちろんのこと、人身傷害保険(1名につき5,000万円まで)、ロードサービス、弁護士特約など、充実した補償内容が付帯しています。

また、事故を起こして保険金を請求しても、保険料が高くなることがないため、月々の支払額は変動しません。万が一事故を起こした場合、躊躇することなく保険を使用できるのもメリットのひとつでしょう。

なお、任意保険は通常6等級からスタートしますが、免許を取ったばかりの若いユーザーは保険料が総じて高く、年間で30万円近くかかることもあります。しかしながら、KINTOでは毎月の支払額の中に任意保険料も含まれているため、保険料が高額になるユーザーにとってはお得なサービスといえます。

【注意】すでに加入している任意保険の等級を引き継ぐことはできない

ただし、KINTOではすでに加入している任意保険の等級を引き継ぐことはできません。

自身で加入する任意保険は、無事故の期間に応じて等級が上がり、年間保険料が安くなりますが、KINTOの場合「等級」が存在しないため、年齢や今までの等級に関係なく同じ料金になるのです。

つまり、等級が高くなるほどKINTOと購入(ローン)の金額差が縮まるため、保険等級が高い人はKINTOの恩恵を受けにくくなります。

先ほどのヤリスクロス(G・2WD)の例をみてみると、任意保険が20等級の場合、均等払い、残価設定ローン、KINTOの実質月々支払額は、それぞれ46,734円、47,011円、44,550円となり、さほど変わらなくなっていることが分かります。

加入している任意保険の等級が”育っている”場合、あるいは”リセールが非常に良い車種”では、KINTOは割高になってしまう可能性もあるようです。

任意保険料が割高なユーザーは恩恵を受けやすい

©︎metamorworks/stock.adobe.com

こうしてみると、やはりKINTOは若年層におすすめのサービスといえそうです。頭金も不要であり、どの世代が利用しても一定の月額料金であるため、任意保険料が割高なユーザーは恩恵を受けやすくなっています。

しかし、KINTOを利用した場合、自身の任意保険を引き継ぐことはできないため、保険の等級は上がりません。KINTOを解約してクルマを購入した場合、6等級からスタートします。

とはいえ、仮に年齢が上がり6等級からスタートしたとしても、年間保険料は安くなります。例として『おとなの自動車保険』の見積もりから、6S等級の任意保険料(ヤリスクロス G・2WD)を年齢別にまとめました。

年齢年間保険料(6S)免許証
20歳191,470円グリーン
25歳89,810円ブルー
35歳43,890円ゴールド
45歳46,340円ゴールド
55歳45,170円ゴールド
65歳52,090円ゴールド

※東京都/日常・レジャー/記名被保険者本人
※車両保険、対人・対物賠償(無制限)、人身傷害保険(1名につき5,000万円まで)付き

任意保険料は年齢や運転経験、免許証の色などから決まります。つまり、KINTOを数年利用した後にクルマを購入した場合、等級は低くても年齢などに応じて保険料が安くなるのです。

そのため、”初めてのクルマ”でKINTOを利用するのは、コストパフォーマンスの面でもお得。『最初はKINTOでクルマに乗り、後からマイカー購入』という選択肢もアリなのかもしれませんね。

KINTOにはクルマの維持にかかる費用がほぼ全て含まれているため、車検や税金などの突発的な出費がなくなり、月々の支払いが一定になるうえ、クレジットカード払いもできるというメリットがあります。さらには頭金も不要であり、残価精算もありません。

しかし、KINTOでは契約終了後にクルマを返却する必要があり、走行距離制限、カスタマイズ不可、ペット不可などの縛りもあります。『クルマを自分のモノにしたい』という方は、サブスクではなく購入したほうがよいといえるでしょう。

クルマに関わる費用をまとめ、月々定額で乗れるKINTO。自分の任意保険料やライフスタイルなどに合わせ、「購入」あるいは「定額サービスの利用」を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール
成田 佑真
成田 佑真
1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...

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