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気の緩みと注意不足で現金3万円の出費…春先で起こりやすい「ヒンジ」破損とは

修理費用は2~3万円、場合によっては板金修理も……

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ドアヒンジの破損が起きた場合には、該当箇所の部品を交換する必要があります。重くて大きなドアを支えている部品を外し、新しいものへ交換するというのが一般的な手順です。部品交換と工賃で、費用はおよそ3万円前後と言ったところになるでしょう。

部品を交換するだけなら自分でもできそうとDIYに挑戦されても良いのですが、重いドアを十分に支えておく準備や、ドアヒンジレンチという特別な工具が必要な場合も多く、慣れていない方は手を出さない方が良いと思います。

また、大きな力がかかりドアヒンジが破損した場合、ドアの根元にあたるピラーの部分に損傷が起きたり、取り付け部分が曲がっていたりと、二次的な被害が起きている可能性も高くなります。

こうしたケースでは、ヒンジを取り替えただけではドアが元の位置に戻ることができず、ボディのチリ(ドアとフェンダーの隙間部分)が合わなくなったり、ドアの開閉が渋くなったり、最悪の場合はドアが正常に閉まらなくなるという場合もあるのです。

ピラーやボディに損傷(歪みや曲がり)が発生すれば、ヒンジ交換だけでは修理が完了せず、板金修理が必要となります。そうすると、修理費用はヒンジ交換の10倍以上になることでしょう。

修理でドアを取り外した車は査定時にも注意

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さらにドア修理でドアを取り外すと、自動車の買取査定に響く可能性があります。

査定士は事故歴や修復歴等を探す際に、各部品を取り付けているボルトの頭を確認します。取り外し等が無ければ、ボルトの頭は塗装されたままの状態ですが、修理等でボルトを外すと、そこへ工具の引っ掛かり傷が発生するのです。

ドア交換やドア修理は修復歴にはなりませんが、ボルトを外した形跡があるドアと判断されると、大きな事故や損傷を疑われることもあります。ドア修理をしたクルマに関しては、事前にどのような修理をしたのかを伝えておくと、査定士への心象も良くなり変な疑いをかけられて、査定金額が下がるおそれもないでしょう。

筆者の経験上、春や秋の強風で、ドアの修理が必要になるケースは珍しくありません。1つのお店で1シーズンに1台は、強風が原因の破損で修理されるクルマがあるのです。

人が思うよりも、ドア1枚の面積は大きく、面に対する風の力も想像以上です。春一番が吹き荒れた後も、強風シーズンはしばらく続きます。ドアヒンジを壊すことの無いように、この季節は特にクルマのドアの開閉は慎重に行ってください。

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執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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