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「取付後は高級感アップ!?」金色エンブレムが大人気だった時代とエンブレム色の意味【Z世代が知らない古き良き車文化】

ゴールドエンブレムを販売しているメーカーはたった1社

©Ricochet64/stock.adobe.com

しかし、現在ではそのトレンドは廃れ、トヨタや日産では純正パーツとしての取り扱いはなくなってしまいました。車種は限られていますが、ホンダのみがオプションパーツとしてゴールドエンブレムを設定しています。

ホンダの販売店担当者は、金色エンブレムについて、次のように話します。

車種は限られていますが、現在でもお客様からゴールドエンブレムのニーズがあります。今後ニーズがなくなれば、オプションとして選べなくなってしまうかもしれません。

一方で、新しいニーズとして、青色やレインボーなどのニーズがあれば、検討する可能性はあります。あまり知られてはいませんが、黒色のブラックエンブレムも車種によっては装着可能です」

このように、一時は人気があり、標準装備車種もあったゴールドエンブレムですが、時代とともに影を潜めていきました。現在は多くのユーザーがオプションとして選択しないからこそ、ゴールドエンブレムにすることで注目されるチャンスかもしれません。

実は銀色以外にもこんな色が採用されている

現在では、エンブレムは銀色のイメージが強いですが、改めて見てみると様々な色や形があることがわかります。

例えば、ゴールドエンブレムのオプションを継続しているホンダには、純正オプションとして赤色のエンブレムを装着できる車種があります。

通常のホンダのエンブレムは背景が黒色ですが、「タイプR」というモデルのみ特別に赤色のエンブレムが装着されています。その起源は1964年のホンダ製F1マシン、RA271です。一般車としては1992年に登場した「NSX タイプR」、1995年の「インテグラ タイプR」、1997年の「シビック タイプR」などにも赤色のエンブレムが装着されました。

©speed300/stock.adobe.com

一方で、トヨタ車にも複数のエンブレムが存在します。メインとなるのは「T」をモチーフにしたメーカーロゴのエンブレムですが、車種ごとのエンブレムとして、「C」をモチーフにした「カローラ」、王冠をデザインした「クラウン」、鳳凰のエンブレムを装着する「センチュリー」、ネッツ店で販売される車種に装着される「N」をデザインしたものなど、さまざまな種類が存在しています。

また「T」のエンブレムでも青く縁取られたものが存在します。これは「シナジーブルー」と呼ばれハイブリッド車に装着されています。ハイブリッドのクリーンなイメージを連想させるために青色が採用されているのです。

しかし例外もあり、「センチュリー」や「ハリアー」は、ハイブリッド車であってもエンブレムは青くありません。

このようにモデルごとにコンセプトや歴史が異なることを示すために、エンブレムのデザインや色を変更しているのです。

このように、車の顔として重要な要素となるエンブレムにはそれぞれメーカーの想いが込められているのです。

立体エンブレムはどう生まれ、なぜ消えたのか?

ハイブリッド車が近づいてくると聞こえる“あの音”は何?

執筆者プロフィール
Schnux
Schnux
1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...

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