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令和のフルモデルチェンジには意外なデメリットも?新車購入、新型車と現行型どちらを買うべきか考えてみた

物価高のあおりを受け、車両価格も大幅アップ

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しかし、物価高の著しい昨今、車業界にもその波は押し寄せてきています。

電気代にガソリン代食料品なども高騰が相次ぐ中、車両本体価格も例外ではありません。2023年は年初から各メーカーが新型モデルを数々登場させていますが、多くの車両で値上げが実施されているのです。

中でも目立つのが、車格を上げて値上げを行うケース。明らかに現行型よりも高級感が漂う車にモデルチェンジをし、質の向上とともに車両本体価格が上昇しています。その上昇率は、旧モデルと比較すると1.5倍になるものもあります。

同じ車の新しいモデルへ買い替えようと検討していても、予算オーバーとなるケースが数多くある近年のフルモデルチェンジ。フルモデルチェンジを待った結果として、ユーザーの負担が増える、または購入を見送るという動きが増えていることを、認識しておくべきでしょう。

納期が長くすぐに乗れないもどかしさも……

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さらに、昨今の買い替えについて回るのが、超長納期です。フルモデルチェンジ後の車の納車は1年先が当たり前となっていて、2年弱というのが一般的になりつつあります。新型モデルを購入検討するユーザーには、ゆっくり考えるという時間は無く、納車を急ぐために実物を見ずに買うことが一般化しつつあるのです。

価格が上がる、車がすぐに届かないというのは、ユーザーにとって大きなデメリットになります。こうしたデメリットを考えると、モデル末期でも現行型を購入することが、カーライフにとって有利に働きます。

車両購入の際には、お金と時間の問題をクリアにしてから、新型と現行型のどちらを選ぶか決めるのが、時代に合わせた買い方と言えるでしょう。

自動車ディーラーで、営業マンに最近のユーザー動向を聞くと、高価格・長納期という、新しさのメリットをかき消してしまうほどの悪いポイントが隠れているケースも多く、顧客ニーズの聞き取りには一層力を入れているとのこと。

今、車の買い替えを検討する場合には、目に見える高い商品価値よりも、目に見えにくいデメリットを意識して、デメリットを最小限に抑える買い方をする方が、ユーザーの満足につながる傾向も出ています。

性能・時間・価格の3つの要素で、もっとも自分が大切にするポイントを明確にし、性能が大切ならフルモデルチェンジを待つ、時間や価格が大切なら現行型を選ぶという割り切りが今の自動車ユーザーに必要な判断力です。

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執筆者プロフィール
Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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