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「既に盗難される一歩手前…」ワイパーに車買取り案内チラシが置いてあったら

愛車が盗まれた!すぐに補償してもらえる?

自動車保険には、車両保険という愛車の補償ができる保険があります。車両保険は、一般条件とエコノミーの2種がありますが、盗難の場合どちらのタイプでも補償範囲となります。

しかし、注意しなければならないのは、愛車を盗難されても、すぐに補償が下りるわけではないことです。

©Animaflora PicsStock/stock.adobe.com

例として、駐車場に停めていた車が盗難された時の対応手順をご紹介します。

盗難された事実が確認できたら、すぐ警察へ連絡。警察は実況見分をしたうえで盗難届を受理します。ここで、「受理番号」を発行するので必ず番号を控えておくことが大切です。

その後、保険会社へ連絡を入れて詳細を伝えると、保険会社が調査に動き出します。しかしながら、警察への被害届=保険金の支払いということには繋がらないのです。

保険会社は、盗難までの詳しい状況を調査します。この調査は、約1ヶ月から3ヶ月ほどかかることがあるため、保険契約者は調査を待つことになるのです。

チラシを放置していると満額の保険金が下りない可能性も

調査では、契約者の車に対する管理状況を調べます。

例えば、「実在しない買取り業者のチラシが挟まれていたにも関わらず放置していた」「講じることができる防犯対策を取らなかったり定期的に車の移動をしなかった」など、盗難を防ぐことを怠っていたと判断された場合には、満額の保険が下りない可能性もあるでしょう。

仮に、車両保険に加入していたとしても日頃から車が盗まれやすい環境を改善していなかったことがわかれば、保険会社の免責事項となるのです。

チラシをワイパーに挟むことが犯罪に繋がることもあると認識したうえで、車を守るための対策を日頃から心がけておくことが重要なポイントと心得ておきましょう。

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執筆者プロフィール
河野みゆき
河野みゆき
1975年生まれ。経理事務の仕事を経て、23歳で家業の自動車整備販売業を継ぐ。主な業務は自動車販売、車検業務、自動車保険の取り扱いなど。自動車に関する知識を女性目線で発信したいと思い、ライターとしても活...

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