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整備は誰が?寿命は何年?中古で買うとお得?知られざる教習車のあれこれ

走行距離が少ない「元教習車」、中古で買うのはアリ?

教習車はサイズが法律によって明確に決められており、各自動車メーカーは、その基準に準拠した教習車をラインナップしています。代表的な車種で言えば、トヨタ カローラ、マツダ アクセラ、ホンダ シビックなどです。

教習車には、助手席の足元の補助ブレーキのほか、様々な装備が取り付けられています。

例えば、助手席からも操作できるように、ウインカーレバーやヘッドライトのオンオフスイッチが助手席と運転席の間に配置されています。また、助手席からでは見にくい、速度計などのメーターも助手席から見えるように、通常の車よりも一つ多く装備されています。

このように、アクセル以外のほぼすべての操作を助手席からでも出来るようになっているのです。

こうした装備は自動車メーカーではなく、車に特殊装備を取り付ける専門業者によって取り付けられてから、教習所に納車されます。

近年では「憧れの高級外車で教習しませんか」などのキャッチフレーズで、より多くの教習生に通ってもらうために、アウディやBMWなどの教習車を採用している教習所も増えてきていますが、日本車と同様の装備が取り付けられています。

トヨタ コンフォートの教習車

古くなった教習車の中には、走行距離も少なく、状態がいい車も存在します。そうした教習車は、教習所名などが書いてあるステッカーをキレイに剥がして、中古車として販売されることがあります。

実際に大手中古車販売サイトを見ると、補助ミラーなどのパーツを取り付けたままの状態で、かつて教習車として使われていたであろう車が「元教習車」として安く販売されていることがあります。

ただし、様々なドライバー(教習生)が運転しているために、目では見えない修復箇所があることも珍しくありません。スピードも出さずに長い間使われていた教習車は、エンジンの状態が不明もしくは悪いことも多いため、購入はあまりおすすめはできません。

日本車、外車を問わず、「元教習車」という表示で安い価格で売られている中古車を購入する場合は、車の調子や整備歴などを確認するのがよいでしょう。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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