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自動車税の悪法「13年ルール」そんなの日本だけ…米自動車の平均車齢は〇〇年
車を買い換えないユーザーの心理は?
日本で13年ルールが存在しているにもかかわらず車の買い替えを行わないユーザーが多いのは、車の環境性能が高まった以外にも理由があるようです。「車の肥大化」と「新車価格の高騰」に原因が隠されていると、販売を担うディーラー側は推測しています。
とある日本車メーカーA社の系列ディーラーの営業担当者はこう語ります。
「お客様へ”お乗りの車がモデルチェンジします”と営業を行うと、「車が大きくなったね」とのお言葉が真っ先に上がります。
駐車スペースに限りがある環境に住まわれているお客様は「これ以上大きな車は入らない」とおっしゃり、今乗っている車が気に入っているからと買い替えを見送られることが多いです。
同じ車種名を長く使われているためお客様への知名度は高いですが、かつては5ナンバーサイズだったものが3ナンバーサイズになり、モデルチェンジを重ねたことで別物となってしまったため「これは○○(車名)ではない」とおっしゃられることもあります。
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また、車が大きくなると同時に、新車価格が上がっていることも、お客様には財布の紐が固くなってしまう要因となっているようです。
過去は200万円台だったものが、300万円台となってしまったことで断念されるケースもあります。同じ200万円台で現在販売している車種を代替として進めていますが、反応が芳しくなく、売り込むにも厳しい状況です。
”13年ルール”を意識される方が多いのは事実ですが、買い替えを検討する際に新車ではなく、新車登録されてから5年から7年程度の中古車物件を狙われるのも、近年増えていますね」
お話しの通り、ボディサイズが拡大されたりエンジンの排気量が大きくなったことで、同じ車名を使いつつまったくの別物となってしまったクルマが増えているのは事実です。
実際、筆者の愛車であるスバル レガシィB4(BL5型)も、モデルチェンジを重ねるごとにボディが”肥大化”してまったくの別物になってしまったクルマのひとつです。
現在のスバルが揃える車種ラインナップでは、 インプレッサG4(GK型)が筆者のレガシィB4と同じボディサイズで、2,000ccエンジンのNA(自然吸気)エンジンを搭載。インプレッサG4の主力グレードの本体価格は、当時のレガシィと同じ程度のグレードとほぼ互角です。
かつては5ナンバーサイズのコンパクトセダンとハッチバックであったインプレッサ。しかし、今や3ナンバーサイズの車幅をもったミドルサイズのセダンとハッチバックとなっているのが、過去のユーザーからは違和感を持たれている要因となっているのではないでしょうか?
- 最新「レガシィB4」中古車情報
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本日の在庫数 534台 平均価格 98万円 支払総額 25~533万円
レガシィB4は2006年(平成18年)式。2,000ccのエンジン排気量で本来の自動車税は3万9,500円(税込)であるところ、新車登録から13年が経過していることで4万5,400円(税込)を支払っています。
耐久性や性能が向上している最新車に対して、いつまで現行の自動車税制度が続けられていくのかが不透明であることにも疑問を抱きますが、大きな故障も不具合もなく大切に乗ってきた車にペナルティを課されることに対して、理不尽さを感じるユーザーも少なくありません。
さらには、ボディサイズや価格など、最新車に買い替えを躊躇ってしまう要素があると、気軽に「税金が高いから乗り替える」というアクションを起こしにくくなってしまいます。
現代日本は、アメリカと比べると「新車を購入しにくく、長く所有しにくい環境」になってしまっていると言えるかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 長谷川 優人
- 1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。