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“脱炭素”でカーボンパーツも危うし…欧州の新素材が業界リードする日本企業を駆逐?

スポーツカーのパーツとして人気の“カーボンパーツ”

スポーツカーやレーシングカーで採用されることが多いカーボンパーツは、軽量でありながら高い強度を持つことから、車のパフォーマンス向上にはうってつけのパーツです。

軽量化につながるというメリットがあるほか、織り目の美しさも人気の理由のひとつになっていて、スポーティな見た目を演出するためにカーボンではない素材にカーボン柄の装飾を施したデザインを採用するモデルも少なくありません。

限定生産されるスポーツカー等ではカーボンパーツをふんだんに使ったモデルも多く、通常モデルよりもはるかに高額であっても即完売になるなど、スポーツカーファンにとって「カーボン」は憧れの対象となっています。

軽さよりも空力が求められるように?

カーボンに換わる“サステナブル”な繊維素材が広まりつつある

ポルシェ 718ケイマン GT4 クラブスポーツに採用されたBcomp社の天然繊維素材

スポーツカーファン憧れの「カーボン」ですが、軽量かつ高強度というメリットがありますが、原材料の生産時や製造工程での二酸化炭素排出量が多いことのほか、石油由来の材料であること、リサイクルが難しいことなどから、持続可能性に向けてはまだ課題が多いとされています。

そのため、炭素繊維に代わる素材として、F1をはじめとしたモータースポーツ等で徐々に採用が広まりつつあるのが、植物由来の天然繊維コンポジットです。

スイスの企業「Bcomp」が開発した、ヨーロッパで広く活用される植物「亜麻」を原料とした天然繊維はすでにF1でも導入がはじまっていて、100%実戦投入には至っていないものの、将来的には採用比率が高まっていくと見込まれています。

また、市販車でもポルシェがサーキット専用車両『718ケイマン GT4 クラブスポーツ』のボディパーツの一部に天然繊維を採用し、重量や剛性は炭素繊維と同等の特性を備えていると発表。ポルシェ以外にもトヨタが『GR スープラ GT4』でフロントおよびリアスポイラーに天然繊維コンポジットを採用しています。

炭素繊維業界は日本企業が上位を独占している

©prakasitlalao/stock.adobe.com

軽量かつ高い強度を誇る炭素繊維は、それを使ったパーツが前述のとおりレーシングカーやスポーツカーのパーツとして定番の人気を誇っているほか、スポーツ用品や、航空機、人工衛星など幅広い分野で活用されている素材です。

カーボンパーツをふんだんに採用した高額なスポーツカーやスーパーカーがヨーロッパに多いため、ヨーロッパから広まった技術のように思えますが、実は日本の企業「東レ」が世界で初めて炭素繊維の工業化に成功。

現在も炭素繊維業界では世界トップのシェアを誇っているだけでなく、上位を「帝人」や「三菱ケミカル」といった日本企業が占めています。

しかし、昨今叫ばれるようになった「脱炭素」の流れは、上記の企業三社にとって逆風となり、脱炭素に向けてすばやく課題解決に向けた取り組みを行わなければ、炭素繊維業界で日本企業が築いた牙城は、前述の「Bcomp」をはじめとしたヨーロッパなど海外の企業によって崩されるだろうと言われているようです。

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