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キャンプや紅葉狩りは要注意!秋は行動が活発になる動物が増加、その理由は?
特に注意が必要なのは早朝や夕方
筆者はかつて、実家近くの山間部を走行中、イノシシと接触する物損事故を起こしてしまった経験があります。
イノシシはその後、何もなかったかのように雑木林の中へ消えて行ってしまいました。車のバンパーの左前が大きく凹んでしまったものの、ケガはありませんでした。
その道路には、イノシシの飛び出しを警戒するための標識がありましたが、「イノシシは夜行性だから昼間は飛び出してこない」と勝手に思いこんでいたこと。それに加えて、速度をあまり落としていなかったことが、接触を回避できなかった原因だと思います。
その場ですぐに警察へ届けると「数日前も軽トラックとイノシシの接触事故が発生した。今回と同じようにイノシシはそのまま走り去ってしまったものの、この付近では最近こうした事故が増えてきている」と説明してくれました。
地元の人に話を聞くと、イノシシは夜行性ではなく、昼行性とのこと。実際、接触した道路では昼夜問わずイノシシの飛び出しが相次いでいると聞きました。
動物の飛び出しに関する警戒標識を見かけた場合、どのような点に注意して運転する必要があるのでしょうか。前述の担当者は次のように話します。
「動物の動きが活発になる時間は、動物の種類によって異なりますが、午前中はお腹を空かせて行動が活発になる可能性が高くなります。
その一方で、夜行性の動物は、夕方から夜にかけて動きが活発になります。
場所にもよりますが、山間部を早朝や夜間に走行する場合には、動物の飛び出しに注意しながら走行する必要があると言えるでしょう。」
急ブレーキや急ハンドルは二次被害を招くおそれ
動物が突然飛び出してきた場合の急ブレーキや急ハンドルは、二次被害の原因となり大変危険です。
急にブレーキをかけたことで、後続車に追突されてしまったり、急にハンドルを切ったことで対向車と衝突してしまったりする可能性が高くなります。
そのためにも、動物が飛び出してくる可能性がある場所を通るときは、視野を広くし、速度を落としながら走行するようにしてください。
鹿やイノシシなどの大型動物と衝突した場合、フロントガラスやボンネットが大破したりと、ドライバーの命に関わる事故になってしまうことも。急ブレーキや衝突を避けられる運転をすることが、最も大切といえます。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...