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結局プロに任せるのが一番確実で安上がり?整備のプロに「DIYに失敗して…」と持ち込まれた車によくあるパターンを聞いてみた
数千円の製品でエンジンがオシャカに?
DIYで部品を交換する場合には、取りつける部品も自身で選ばなければいけません。しかし、同じ箇所の部品でも車種によって規格が異なるため、誤って適合しない製品を選んでしまうと大きなリスクにつながります。
「DIYのトラブルとしては、本来その車には適合しない部品を取りつけてしまい、不具合が出るケースもよくあります。作業が簡単な割にダメージが大きかった例だと、スパークプラグの交換ですね。
プラグはエンジンを点火するためのパーツですが、大きくショートプラグとロングプラグがあるんですよね。ショートプラグを採用している車に無理矢理ロングプラグをつけてしまうと、エンジンのピストンと干渉してしまい、かなり大きな故障につながることがあります。
過去にあったのは、車の年式を間違えて違う種類のプラグを選んでしまい、それが原因でエンジンがかからなくなってしまったケースです。古めの車でしたが、リビルドエンジンへの載せ替えで10万円以上かかってしまうので、結局廃車にして買い替えを選択されていましたね」(整備工場スタッフ・勤務歴13年)
近年はエンジンルーム内へのアクセスが難しい車種も増えていますが、多くの場合スパークプラグはエンジンカバーを外せばすぐに交換作業に取りかかれるため、DIYで挑戦する人も少なくないと考えられます。
しかし、上のような規格の違いのほか、プラグが傾いたまま取りつけたことによる破損や、締めつけトルクの過不足によるトラブルなど、注意すべき点は数多くあります。エンジンに不具合を生じさせるリスクもあるだけに、DIYの際には下調べと準備を入念にしてから取りかかるようにしましょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...