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結局プロに任せるのが一番確実で安上がり?整備のプロに「DIYに失敗して…」と持ち込まれた車によくあるパターンを聞いてみた

車を持ち上げるジャッキアップ、死亡事故にもつながる危険も

@Kumi/stock.adobe.com

車の整備をするうえで、基本になるのが「ジャッキアップ」の作業です。車体を持ち上げることにより、タイヤ交換をはじめさまざまな作業が可能になりますが、不適切な方法により落下事故が起きるケースもあり、細心の注意が必要です。

「初歩的なところだと、ジャッキアップポイントを間違えて車体を落下させてしまう、というケースには何度か遭遇したことがあります。

タイヤを交換する際、車載のジャッキアップだけを使って、車体を支えるウマを使わず、しかもポイントも違っていたとか。足を挟んでしまって、骨折したという人もいました。

もちろん車体へのダメージもハンパじゃありません。持ち上げている状態からガクンと地面に落ちるわけなので、サイドシル(ドアの敷居部分)までグシャッと潰れたりとか。板金で数十万かかるケースもありますし、潰れ方によってはフレームまでダメージがいって修復歴がついてしまうので、めちゃくちゃ大きな代償を払うことになります。

作業中に挟まれたら死につながる危険もありますし、車体を持ち上げるときは細心の注意を払ってほしいなと思います」(板金工場オーナー・勤務歴21年)

ジャッキアップの際には、まず平坦で地盤の安定した場所を選ぶことが必須です。周囲の安全を確認し、車のエンジンを止めてパーキングブレーキをかけたうえで、車体のジャッキアップポイントを正確に持ち上げる必要があります。

さらに落下を防ぐためには、「ウマ」と呼ばれるリジッドラック(ジャッキスタンド)を併用することが求められます。ジャッキアップは死亡事故につながるケースもあるため、危険性を十分に認識したうえで、正しい方法で実施することが大切です。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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