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雨の日をナメてしまった人たちの失敗…“ヒヤリハット体験”やまさかの事態に心臓ギュ!超危険な「溝なしタイヤで走ってみた!」も
気分がふさぎがちになる雨の日は、車の運転にも注意が必要です。視界が悪く、路面も滑りやすい雨の日は、晴天時とは異なる「事故のリスク」が至るところに潜んでいます。
首都高速道路株式会社の公表するデータによれば、雨天時における1時間あたりの死傷事故件数は「晴天時の4倍」にも上るといいます。今回はドライバーの方々に、「雨の日の事故・ヒヤリハット体験」について話を聞きました。
雨の日に「溝のないタイヤ」は無謀すぎ
雨の日の事故として、まず思い浮かぶのが「スリップ事故」でしょう。ハンドルを切っている最中にマンホールの上でタイヤが滑ってしまったり、ブレーキが間に合わなかったりと、「車のコントロールが失われる感覚」にヒヤッとしたことのある人もいると思います。
「免許を取って間もなく、中古で後輪駆動のスポーツカーを買いました。車に詳しい先輩からは『タイヤが減っているからなるべく早く交換した方がいい』と言われていたのですが、普通に走っている分には影響を感じなかったので、後回しにしてしまっていたんです。
事故を起こしてしまったのは、納車から2ヶ月ほど経った雨の日でした。なんでもない交差点で左折し、アクセルを踏んだ途端、ズルッと後輪が滑り出し、そのまま意図しない方向に進んでいって。円を描くようにして、内側のガードレールに突っ込んでしまいました。
ぶつかった瞬間はそこまで速度は出ていなかったので、バンパーとボンネットが少し潰れるくらいで、エンジンルームには影響はありませんでしたが……自分の無知が原因で事故を起こしてしまい、かなり反省しました」(20代男性)
先の首都高速道路のデータによれば、雨天時にはとくに「施設接触事故」が急増するといいます。つまり「コーナーで曲がりきれずにガードレールに衝突する」など、車両のコントロールを失ってしまったことによる事故が多発しているのです。
スポーツカーに限らず、タイヤの溝が残っていなければ、タイヤの排水性能が十分に発揮できず、ズルズルと滑りやすい状態になってしまいます。日頃からタイヤの状態をチェックしつつ、雨の日にはとくに急な操作を避ける意識が必要だといえるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...