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「正しい合流なのにクラクションを鳴らされた」高速道路でモヤッとしたエピソード

旅行や帰省をはじめ、長距離の移動に利用される高速道路は、どこか非日常的な「ワクワク感」を抱かせてくれます。

ぜひとも「楽しい思い出」の一環として残しておきたい高速ドライブですが、一般道とは異なる状況が生じやすいことから、困惑してしまうドライバーもいるようです。

今回はドライバーの方々に、「高速道路でモヤッとした経験」について話を聞きました。

これが「正しい合流方法」なのに……

©BSDC/stock.adobe.com

休日の高速道路には渋滞がつきもの。低速のため大事故のリスクは少なくなるものの、合流時には「どのタイミングで入れてもらうか」と頭を悩ますこともあるでしょう。

「渋滞中の合流レーンに並んでいたのですが、自分の前方にいる車はどれもレーンのかなり手前の方で合流していました。でも、以前どこかで『混雑時にはレーンの一番奥で合流するのがスムーズ』という情報を目にしたことがあったので、自分は一番先まで行って合流しようとしたんです。

ですが、本線の車を追い越していったことがズルいと思われたのか、ウインカーを出すと後ろの車に思い切り車間を詰められて……仕方なく次に入ろうとしたら、今度はクラクションを鳴らされ阻止されてしまいました。

結局そのときは、入れてもらえたのは4台目でしたね。『全体にとって効率的なやり方を選んだだけなのに』と思いましたが、それ以降先頭での合流はやらなくなりました」(40代男性)

高速道路の合流地点で渋滞が起きている場合には、合流車線の先頭で1台ずつ交互に本線へと入っていく「ジッパー合流(ファスナー合流)」がもっとも効率的といわれています。

実際に、NEXCO中日本はこの合流方法の定着に向け、一宮JCTの合流レーンにおけるラバーポール区間を延長。先頭地点での合流を促した結果、渋滞削減効果が報告されています。

ただ、依然としてジッパー合流の効率性が広く認知されていない面もあり、「ズルいやり方」と受け止められることもあるようです。

反対に、合流車線の手前で本線に入る方法は、合流タイミングが不規則になりやすく、余計な減速機会が生じるため非効率的とされています。渋滞時の合流では、大局的な視点から、ジッパー合流を心がけたいところです。

執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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