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スポーツカーをATで乗るのは恥ずかしいこと?“MT押し付けおじさん”では想像できない「私がATを選んだ理由」

「車との一体感」だけがスポーツカーの魅力じゃない

@beeboys/stock.adobe.com

上のお話にもあるように、運動性能に優れるスポーツカーであっても、「実際の購入者がどこに惹かれるか」はさまざまです。さらに運動性能に魅力を感じていたとしても、「どういう乗り方をしたいか」によってトランスミッションの選択が変わってくることもあるでしょう。

「昔はMTのスポーツカーに乗っていましたが、もう年齢的に『自由自在に車を操りたい』という気持ちもないですし、大排気量のエンジンをATでゆったり乗りたいと思い、Z34のATを選びました。

もともとフェアレディZという車も、神経を尖らせて乗るというよりは、優雅にワインディングを流すような車だと個人的には思っているので、ATとの相性もいいと思いますし。妻と2人で旅行に行くのにも必要十分で、道中にもほどよくワクワク感があり、こういう乗り方も悪くないと思いますね」(60代男性)

スポーツタイプに分類される車のなかには、「グランドツーリング」と呼ばれるように、快適な長距離ドライブに適したモデルも少なくありません。とくに大排気量がもたらす加速の余裕や、低重心による高い操縦安定性といった要素は、長距離を運転するうえで大きなアドバンテージになるでしょう。

このように「性能を活かしてゆったりと乗る」というのもスポーツカーの醍醐味の1つであり、そうしたニーズに対しては、やはり運転操作の少ないATがマッチしていると考えられます。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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