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「お母さん、パーキングブレーキがなくなった〜」確認不足で予想外の展開を迎えてしまったエピソード
友人「私の車が盗まれた」見つかった車は…‥
ドライバーが注意を払わなければいけないのは運転中だけではありません。駐停車の間も、車が移動することのないよう、パーキングブレーキやギアの位置を確認しておく必要があります。これを怠ると、「うっかり」では済まない事態に陥ることも……。
「私の友人が山間地に住んでいた頃の話です。ある日、彼女は町内に配りものをするために車で回り、あるお宅の前に停めていました。ですが、戻ってくると自分の車がなくなっているではありませんか。田舎なので、いちいちロックなんてしませんし、鍵すら抜いていなかったそうです。
当然、彼女は『私の車が盗まれた』と大騒ぎ。しかし、しばらくしてから周囲を見渡すと、なんと道路から下った崖の下に自分の愛車が……そう、ニュートラルのまま車から降りてしまい、サイドブレーキも甘かったのか、車はゆっくりと山道を下って道路から転落し……。
廃車になったかどうかは聞いていないのですが、いずれにせよ高くついたでしょうね」(60代男性・公務員)
どれだけ短い時間でも、車を離れる際にはギアをパーキングに入れ、しっかりとサイドブレーキをかけることが鉄則です。かなり高い代償とはいえ、他の人を巻き込まなかったのは不幸中の幸いかもしれません。
イカつい男性「ベンツやからハイオクな!」
給油口キャップの閉め忘れや、油種の間違いなど、ガソリンスタンドでは小さな注意不足が大きな危険を招く可能性があります。次に紹介するのは、こうしたミスを未然に防いだというエピソード。
「ガソリンスタンドに勤務中、大きなシルバーのベンツが入ってきました。誘導すると、イカつい雰囲気の男性がドアを開けざま『満タン!ハイオク!ベンツやからハイオクな!』と。
でも、給油口を開けてみると『無鉛(レギュラー)』のシールが貼ってあります。慌ててお客さんにレギュラーの間違いではないかと聞くと、『なんやとぉ!』と凄みながら近寄ってきて、『ベンツはなぁ!ハイオクなんや!』と怒鳴ってきます。
仕方なく、フタのシールを指差し『でもここにレギュラーって。ウチはハイオクを入れてもいいですけど、調子悪くなっても知らないですよ?』と強めに言いました。すると男性は少し不安そうに『調子悪く……なるんか?』と。
規定の油種以外を入れた場合のデメリットを説明し、それでも『ほんまか?間違いないか?』と念押ししてくるので、車検証で「無鉛レギュラー」の文字を確認してもらって。それでようやく、『それじゃレギュラー満タンしてや』と。精算のとき、『安っ!』と言って笑っていたのが印象的でした。
その後、再度来店したときに『こないだはおおきに。コレみんなで食べてや』と菓子折りを持ってきてくれました。どうやら車の調子がよくなったらしく、親分さんにも褒められたそうです」(50代男性・会社員)
お客さんの威圧的なトーンにも負けず、事実にもとづいた説明により説得に成功した投稿者さん。お客さんも間違いを認めてからは、素直に感謝を伝えており、微笑ましいエピソードになっています。
とはいえもちろん、油種の間違いのほか、車にまつわる「うっかり」はときに命に関わる危険につながることがあります。ドライバーの義務として、運転から日々のメンテナンスまできちんと責任をもって行いたいところです。
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ガソスタ「困った利用者」についてのエピソード
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...