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「身の丈にあった車」がどれもデカすぎない?道幅はそのままに大きくなり続ける現代の車…今のドライバーは“車幅感覚”が優れてる?
近年はさまざまな車種がモデルチェンジのたびにサイズアップを繰り返し、かつては一部の高級車などにしか見られなかった「車幅1,800mmオーバー」の車も珍しくなくなりました。その一方で、多くの道路は従来のまま拡張されることもなく、「車のサイズと道路環境のギャップ」にストレスを感じている人もいるようです。
今回はドライバーの方々に、「車のサイズアップに思うこと」について話を聞きました。
肥大化する車、車幅感覚は大丈夫?
車両サイズの大きな車は、運転する人に正確な車幅感覚を要求します。とくに狭い道で対向車と離合する際は「ギリギリの感覚」が求められますが、実際のところそこまで精密な感覚を持ちあわせているドライバーはそう多くないのかもしれません。
「大きい車が増えるのは別にいいと思うのですが、そのせいで車幅感覚が掴めていない人までどんどん幅の広い車に乗るようになっているのか、『おいおい』と思うことが増えました。
わが家の前の道路はちょっと幅が狭くて、それでもすれ違う場所を選べば、普通にアルファードサイズの車どうしが行き違える程度のスペースはあるんです。でも、こっちが広めのところで止まって待っているのに一向に進んでこない高級車とか、反対にちょっと待ってくれればスムーズに通れるのに突っ込んできちゃうラージミニバンとか、なんだかなぁと思います。
車幅感覚が掴めないなら、もう少し小さい車に乗ればいいのに。そもそも自分が感覚を掴めていないことがわかっていないんでしょうか?」(50代男性)
周囲への迷惑という点を差し置いたとしても、「自分が運転しやすいサイズの車を選ぶ」というのは安全運転の面で大切な観点だと考えられます。とはいえ「どのくらいの車ならスムーズに運転できるか」を試乗段階で見きわめることは難しく、気に入るままに買った車の取り回しに苦労する、といったケースも多いのかもしれません。
「助手席なんだから…」は日本独自の“押し付けマナー”?
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...