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【画像で振り返る】スーパーカー消しゴムの人気モデル7選!復刻はあるのか?
目次
スーパーカー消しゴムって何?
スーパーカー消しゴムとは1970年代中頃、主に小学生男子の間で流行ったスーパーカーの形をした消しゴムです。単に「カー消し」と呼ばれることもあります。消しゴムといっても、実際は消しゴムとしての使えるものではありません。
しかし消しゴムという名称があったからこそ、学校に持っていってもおもちゃではなく「消しゴムだから」いう理由で堂々と持って行った記憶があります。
大きさは数種類存在しましたが、小学生の間で流行ったのは3cm前後で消しゴムとして筆箱に入るサイズです。色はカラフルで、赤、橙、黄、緑、青、白、黒など原色そのもので、ボディもタイヤも窓ガラスも1色です。
第一次スーパーカーブームと共に
1975年に漫画雑誌に連載開始された「サーキットの狼」の影響で始まったとされる第1次スーパーカーブームに後押しされる形で、スーパーカー消しゴムの人気もどんどん上がります。
スーパーカーグッズは消しゴムの他にも、カード、下敷き、筆箱、ポスター、ジュースの王冠など当時スーパーカーはスーパーアイドルといっても過言ではなかったのです。
スーパーカー消しゴムの遊び方
スーパーカー消しゴムの遊び方は簡単です。机にコースを作り、スーパーカー消しゴムを横に並べ、順番にボールペンのノック部分を利用してスーパーカー消しゴムを弾いて遊ぶ「スーパーカー消しゴム・レース」。ボールペンのノックで弾いて、より目標近くに停められるかと競う「スーパーカー消しゴム・ゴルフ」。
机の上で、同じくボールペンのノックで弾きながら、相手を机から落とす「スーパーカー消しゴム・相撲」。地域によって、他にも異なる遊びもあったようですが、使われる道具は必ずボールペンなのです。
神器!BOXYのボールペン
ノック式のボールペンであれば何でもいいというわけでは無く、スーパーカー消しゴムを持っていれば、必ず一緒に持ち歩いていたのが「BOXY」のボールペンです。
なぜBOXYボールペンなのかというと、このペンの本体が円形では無く、両サイドが平面になっていて、机に置いた時の安定感が重宝されたからです。相手を正確に狙うためには弾く角度の精度が求められていました。
弾く距離を稼ぎたい時は、ノック部分のバネを取り出して、手で伸ばしたり、強力なバネに交換するといった改造する者もいました。そのBOXYボールペンは現在も販売されているロングラン製品です。
タイヤに細工・改造をほどこす強者も!
ボールペンの改造では弾く距離には限界があることがわかると、スーパーカー消しゴム自身を改造することになりました。
タイヤ部分の4点にオイルを塗ると確かに距離は伸びるのですが、机がベトベトになってしまうのでダメでした。またタイヤ部分に瞬間接着剤を盛って、滑らせる強者も現れました。画鋲を差す、タイヤの接地面を削るなど、何でもありでした。
スーパーカー消しゴムの人気モデル5選
スーパーカー消しゴムにはたくさんの種類がありました。当時のスーパーカーブームでは比較的マイナーだった車種もラインナップされていたほどです。その中でも人気の高かった車種をご紹介します。
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】ランボルギーニ カウンタック
キング オブ スーパーカー!
まずは何といっても、キング オブ スーパーカーである「ランボルギーニ・カウンタック」です。必ずひとり1個は持っていました。
色違いや大きさの異なるものなどをコレクションしている男子が多くいました。当時は、ガルウィングと呼ばれた真上に開くドアがこの車の最大の特徴でした。
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】ランボルギーニ ミウラ
世界最初のスーパーカー!
スーパーカーの中でもランボルギーニミウラは特別な存在。なぜなら、初めてスーパーカーと呼ばれた車だからです。
「三浦」?日本人の苗字?と思った人も少なからずいたことでしょう。実は闘牛牧場の名前「ミウラ」から付けられたと言われています。車高は1mぐらいしかなく、実車を見るとその低さに驚きます。
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】フェラーリ 365GT4BB
カウンタックの永遠のライバル
さきほど紹介した、ランボルギーニカウンタックのライバルといえば、フェラーリ365GT4BBです。この2車は、最高速度を競って熾烈(しれつ)な争いを繰り広げていました。
当時のカタログデータでは、フェラーリ365GT4BBは302km/h、ランボルギーニ・カウンタックは300km/hとたったの2km/hの差。正に永遠のライバルなのです!
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】ロータス ヨーロッパ
サーキットの狼の主役
ランボルギーニもフェラーリも人気でしたが肩を並べて人気が高かったのは「サーキットの狼」で主人公が乗っていた「ロータス・ヨーロッパ」でした。
漫画の中では小排気量で非力なヨーロッパが軽量であることを武器に、大排気量のランボルギーニやフェラーリをコーナーリングで抜くというシーンをスーパーカー消しゴムの遊びでも再現していたのです。
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】ポルシェ930ターボ
ロータス・ヨーロッパの宿敵!
本来の名前はポルシェ911ターボなのですが、開発コードの930の方が有名になり930ターボと呼ばれるようになったようです。
「サーキットの狼」にてロータス・ヨーロッパの宿敵として描かれていたのが人気につながり、当時ターボの加速はどの車にも負けいない脅威だったのです。
国産スーパーカーの消しゴムも
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】トヨタ 2000GT
日本が誇るスーパーカー!
日本が世界に誇る和製スーパーカーです。流れるような曲線のボディラインは女性を思わせる美しい造形です。
スーパーカーの証でもあるリトラクタブル・ヘッドライトも装備しています。アマゾンで販売されているスーパーカー消しゴムです。
トヨタ2000GTの歴史と現在の中古車価格は?【日本の名車】
【スーパーカー消しゴムの人気モデル】日産 フェアレディZ
日産も負けてはいない!
日産からはフェアレディZ 240ZGが代表です。トヨタ2000GT同様、ロングノーズ、ショートデッキが当時のカッコイイ基準です。
スーパーカー消しゴムはやはりこの絶妙な形が好評でした。
特にフェアレディZの方は、車の造形に詳しい人でないと魅力が伝わりにくいかもしれません。
その他のスーパーカー消しゴムの人気モデル
スーパーカー消しゴムにはまだまだ人気だったモデルがあります。
ランボルギーニ・イオタ、フェラーリ246GTディノ、フェラーリ308GTB、ランチャ ストラトス、デ・トマソ・パンテーラ、マセラティ ボーラといったヨーロッパ勢は「サーキットの狼」に登場するので人気があった車です。スーパーカー消しゴムの中には、車名がよく分からないものも結構ありました。
車の底に刻印されている車名を見て、笑ってしまうものさえあり、クオリティは製造メーカーによって違いました。
みんなで「ドアの形が違う!」「もっとシャープじゃないの?」など話すのがスーパーカー消しゴムを楽しいとこでもありました。
スーパーカー消しゴムは復刻するのか?
1978年頃に沈静化したスーパーカーブームから39年経ちますが、スーパーカー消しゴムの復刻を望みたいところです。
しかし復刻となるとやはり現代のスーパーカー、ランボルギーニ アベンタドール、ラ・フェラーリ、マクラーレンP1、ブガッティ シロン、パガーニ ウアイラといった最新のスーパーカーのスーパーカー消しゴムが出るでしょう。当時の70年代のスーパーカーをモデルにしたスーパーカー消しゴムを愛しているものとしては少しさびしい気持ちにもなります。
今の所、スーパーカー消しゴムが復刻され販売されているという情報は残念ながら聞きません。また現在は、昔とは異なり権利使用料もきちんと管理されていますので、ビジネスとして成り立つかという課題もあります。BOXYボールペンが現役で待っているというのに残念です。
スーパーカー消しゴムを買うなら車のイベントへ!
スーパーカー消しゴムは実はネットオークションだけでなく各地で開催される車のイベントで入手できます。最新車を展示したものから、ノスタルジックな車を集めたもの、オーナー主体のものまで色々あります。
それらのイベントにて出店しているお店を覗いてみてください。ミニカーや車雑誌を取り扱っているお店の中にひっそりとスーパーカー消しゴムを取り扱っているお店があったりします。
そんなに多くの種類はありませんが、店に入るとついつい購入してみたくなります。近くで車のイベントがある際には是非探してみてはいかがですか?
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...