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《お金・危険性》ドリフトを無理のない趣味として向き合う女性オーナーにインタビュー

「無理のない趣味」としてのドリフトを楽しみたい

ドリフト競技に使われる車両らしく、ボディには衝突した形跡が多く見られます。さまざまな危険と隣り合わせに思えるドリフト競技ですが、恐怖を感じることはないのでしょうか。

フロントバンパーに残る修繕の跡

「最初は結構怖いと思う瞬間もありましたが、少しずつできることが増えていき、今は楽しいと思う面が大きいですね。むしろリスクのある瞬間の方が、楽しく感じることもあるくらいで。これからは上級の人たちみたいに、もっと高速域からのドリフトにもチャレンジしていきたいですね」

危険なイメージのあるドリフトですが、一般にサーキットにおいては走行時のルールが明確に定められており、ヘルメットや四点式シートベルトといった安全装備が義務づけられています。コースアウトした際のマージンも大きく確保されており、見ている側のイメージほど「怖い」と感じる状況は少ないようです。

ドリフト中のS14シルビア

タイヤを著しく摩耗させるドリフト競技は、1回の練習費用も高額になることで知られています。ドリフトに収入の大部分を注ぎ込むドライバーも見られるなか、「あずさ」さんはそこまで「車に全振り」しているわけではないとのこと。

「旦那がD1ライツのドライバーをしているお陰で、しばしば廃タイヤを使わせてもらったり、積載車を安く借りさせてもらったり。そういった面ではかなり恵まれた環境にいますね。

なので、そこまで金銭的に車に注ぎ込んでいるわけではないんですよ。大会が近くなれば、お金を惜しまず使うこともありますが、普段はオイル交換をするにも少しためらったり。その辺の経済感覚は、競技をしている人のなかでは珍しいのかもしれません」

競技では果敢な走りを見せた「あずさ」さん

今後も無理のないペースでサーキットに通い、腕を上げていきたいと語る「あずさ」さん。そのお話からは、彼女にとってドリフトが「日常生活の延長」にあることが感じられました。

〈写真=坂口尚〉

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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