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「黒塗りの高級車」「カスハラ」…ガソリンスタンド店員が本気で困ったヤバ客エピソード
スタンドを駐車場代わりにする「自己中客」
さらに、ガソリンスタンドを本来とは異なる目的で使おうとする人もいるようです。勤務歴15年のベテランスタッフからは以下のエピソードが聞かれました。
「近くに大型のショッピングモールがある店舗で働いていたときの話ですが、洗車の拭き上げスペースに車を置いて買い物に行ってしまう人がいました。一応、セルフ洗車機を使った後なので、お客さんではあるのですが……気づいたらポツンと車が残されていて、もちろん鍵もありませんし、どうしたものかと。
結局どうすることもできないまま、2時間後くらいにお客さんが帰ってきて、今度はしれっと給油をしはじめたんですね。給油しているところに店長が注意に行ったのですが、どうも『給油も洗車もしているのだから問題ないだろう』と言って譲らないみたいで。どうにか『今後は来店をお断りする』と伝え、一応それからはその人を目にしていません」
ガソリンスタンドの敷地は限られており、長時間のスペース占有は店舗や他の利用者への迷惑につながります。サービスを利用していたとしても、滞在時間は必要な範囲に留めてほしいですね。
黒塗りの高級車が爆音で…店長が助けてくれたけど…
接客業に携わる人にとって、悩みの種となるのが理不尽なクレームです。かつてセルフ式のスタンドでアルバイトをしていた男性は、強烈なクレームにショックを受けて退職してしまったと話します。
「黒塗りの高級車が爆音で軍歌のような曲をかけながら入店してきました。給油するのかと思ったら、レーンには入らず建物の近くに車を止めて、そのまま音楽を流しつづけていたんです。明らかにヤバいオーラに固まっていると、運転席の窓が開き、サングラスのイカツイ男性が私を手招きしてきたんです。
ビクビクしながら近づいていくと、突然ドアが思い切り開けられ、回避しきれなかった私の太ももあたりを掠めました。その瞬間、『なにしとんじゃワレェ!』みたいな怒声を浴びせられて……動揺しているところに、『この車、2000万だぞ? お前払えんのか?』とまくしたてられ、ほとんどパニックのようになってしまいました。
結局、慌てて飛び出してきた店長が匿ってくれて、その人に対しては無料での洗車を落とし所にしたみたいです。なんでも以前から厄介な客らしく……店長は慰めてくれましたが、難癖をつけられて、そのまま無料のサービスを提供してしまう店にも何だかな、と思い、まもなくバイトは辞めてしまいました」
自分が客側であることを利用して、店側に無理な要求を呑ませようとする行為は、近年「カスタマーハラスメント(カスハラ)」として問題視されています。理不尽な要求には毅然とした対応が求められますが、現場ではなかなか実行に移せない場面も多いのかもしれません。
店舗のスムーズな運営には、利用者側によるマナーの遵守が欠かせません。「お金を出している立場」におごらず、モラルある行動を心がけたいところです。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...