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「その気持ち、同情します!」言われてイヤだった愛車へのコメント
「自動車はステータス」という価値観は、今では時代にそぐわないものと見なされます。しかしそれでも、多くのオーナーにとって「愛車がどう見られているか」は少なからず気になるものでしょう。
車にあまり関心がなくとも、愛車に対してネガティブなコメントを言われようものなら、相当に不快な気持ちになるはずです。今回はオーナーの方々に、「言われてイヤだった愛車へのコメント」について話を聞きました。
人気のSUV、同僚からは高評価だったのに上司の一言にカチン
新車の購入は人生のなかでも一大イベント。車を買ってしばらくは、「みんなに車を見てほしい」と思うのも自然なことでしょう。しかし、そうした高揚感に水を差してくる人もいるようです。
「車通勤なのですが、少し前に国産のSUVを買って、同僚からは『カッコいい』とか『俺も気になってたんだよね』とか、好意的なコメントをもらっていました。
ですが駐車場で私の車を見た上司が、会うなり『ありゃ四駆か』と聞いてきて、前輪駆動だと答えると『なんだ、見かけ倒しだな』と……。
他人が新しく買った車に対していきなり否定的なことを言う神経も疑いますし、これだけSUVが乗用車として普及しているのに、まだ『二駆のSUVは偽物』みたいな偏見を持っているのかと呆れました」(30代男性)
世界的なブームを経て、もはや「車のスタンダード」になりつつあるSUV。メーカーもさまざまなモデルをラインナップし、二輪駆動のグレードが売れ筋になっている車種も見られます。
そのため、「SUV乗りはアウトドア派」「スキーやキャンプに行くために四輪駆動」といったイメージとは、マッチしないケースも増えているようです。
セダン好きじゃダメなんか?合コンでの悔しい反応
車好きのなかには、特定のボディタイプを愛好する人たちが少なくありません。しかしそうした「こだわり」が、車に関心のない人にとって奇異に映ることもあるようです。
「昔からセダンが好きで、大学生の頃から中古のマークXに乗っていたんですが、当時から周りのウケはよくありませんでした。基本、親の車だと思われるんですよね。大っぴらに『オッサン趣味』みたいなことを言ってくる人はほとんどいませんでしたけど。
社会人2年目で現行スカイラインを中古で買って、自分ではとても満足していますが、やっぱり同年代のウケは悪いです。乗せると大抵気に入ってくれるんですけどね。
地味に傷ついたのが、この間3対3の合コンをしていた時です。車の話になって、他の2人がオデッセイとハリアーに乗っていると言うと、女性陣も『いいね』といったリアクションでした。
ですが、ぼくがスカイラインに乗っていると言うと、『あぁー』みたいな。男2人も『こいつ昔からちょっとセンス古いんだよ』みたいに茶化してきて、少し惨めな気持ちになりましたね。車はほんとに楽しいので、気にせず乗っていきたいと思います」(20代男性)
かつては王道のボディタイプだったセダンですが、今ではSUVなどにその座を奪われ、各メーカーのラインナップからも年々その姿を消しつつあります。
一方で、荷室と居住空間が仕切られていることによる静粛性や、車体の低さがもたらす走行安定性など、クラシックなスタイルならではの魅力は健在です。
周囲からの声を気にせず、自身の重視するポイントを追求できることは、カーライフを充実させるうえで非常に重要なことだと考えられます。
「輸入車」というだけで義姉に嫉妬され……
輸入車のオーナーと聞くと、「個性的」だったり「経済的に余裕がある」といったイメージを抱く人も少なくないでしょう。こうした風潮が災いしてか、輸入車に乗っているだけで「やっかみ」の対象になってしまったという声も聞かれました。
「実家に軽トラがあったせいか、小さいマニュアル車をキビキビ走らせるのが好きで、今はルノーのトゥインゴに乗っています。それまでは10年近くダイハツのエッセに乗っていたんですが、ある程度稼ぎが増えたのと、トラブルが増えてきたので買い替えようと思って。
それから結婚して、家には夫のSUVもあるのですが、夫があまり運転好きでないこともあり、義実家にトゥインゴで帰省することが何度かありました。
夫がいないタイミングで、義姉に『外車乗っておけばオシャレだと思ってる人って多いよね』みたいな嫌味を言われて、『そう見られることもあるのか』と驚きました。
でも多分、義姉は以前から何かにつけて私を見下そうとしてくるので、何に乗っていても結局同じだとは思いますけど」(30代女性)
あまり馴染みのないデザインやエンブレムが人目を引くことから、輸入車のオーナーに対して「見かけや雰囲気だけで乗っているのでは」といった目を向ける人もいるようです。
しかし、「リアエンジン・リアドライブのコンパクトカー」である上のトゥインゴをはじめ、ほかにはない構造や乗り味に惹かれてその車種を選んだオーナーも少なくないでしょう。
「外見で人を判断してはいけない」というのは、車についても言えることなのかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...