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「車道通行のルールは実態に合っていない…」自転車ユーザーが感じる車に対してヒヤッとする瞬間

自転車の車道通行、車との距離が近い!

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近年では「自転車の車道通行」という原則が周知徹底されるようになり、車道の端を走る自転車が一般的に見られるようになりました。こうした変化について、以前から自転車通勤を続けている人はどのように感じているのでしょうか。

「10年以上同じ職場まで自転車通勤をしていますが、車道走行の原則が周知されるようになってから、車が抜いていくときの距離が近くなってきたような気がします。

以前はドライバー側で『自転車は車道を走るもの』という意識が薄かったためか、クラクションを鳴らしてきたり、幅寄せをしてきたりすることもありましたが……。

ルールが浸透してからは、そういうあからさまな威嚇行為は減った一方で、平均的な距離感はかえって近くなったというか……。自転車が『何かいつも端っこを走っているもの』と認識されて、障害物程度に思われるようになったのを感じます」(30代男性)

もちろんこちらは主観的な感覚であり、こうした傾向が全国的に当てはまるのかはわかりません。道路環境や時間帯、自転車の利用率などによっても、ドライバーや自転車運転者の意識は変わってくるものと思われます。

車道通行のルールは実態に見合っていない

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また、車道通行のルールが実情に即していないという声も。

「どんな車が怖いかという以前に、車が抜いていくたびに風圧を感じるので、普通に車道を走っているだけで怖いですよ。いつも使うルートに自転車レーンがある道はありませんし、つねに『左端ギリギリを走らないと』というプレッシャーがあります。

それでも車との距離が近いので、舗装に欠けがあったり、ちょっとした段差があったりするだけで心臓に悪いです。よく指摘されていますけど、車道通行のルールは実態に見合ってない部分が多いなと思います」(40代女性)

車が自転車を追い越す際は、目安として1m以上、できれば1.5mほど側方間隔を空けることが望ましいとされています。しかし車線が狭い道路においては、「1mも空けては通れない」という状況も多いでしょう。

追い越しにあたって十分な間隔をとれない場合には、無理に追い越すのではなく、安全に追い越せる地点まで速度を落として待たなければいけません。とはいえ実情として、狭い道で自転車を追い越せず、交通に滞りが出てしまう場面も少なくないと考えられます。

このような状況は、自転車側にとっても危険な状況となるため、自転車側が歩道に入ることも選択肢になるでしょう。

警視庁のホームページでは、自転車が歩道を走ることが認められる例外的な条件の1つとして「普通自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ないと認められるとき」というケースが挙げられ、具体例の1つに「著しく自動車の通行量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追越しをしようとする自動車などの接触事故の危険性がある場合」という記載があります。

どこからが「著しく自動車の通行量が多い状況」にあたるかは難しいところですが、自転車を追い越せずにいる車が原因で、後方が詰まってしまうような状況においては、歩道の安全に注意しながらそちらに移ることも選択肢になりうると考えられます。

現状においては「自転車が安全に車道を通行できるだけの環境」が整備されていない道路も多く、自転車側にも臨機応変な対応が求められる状況が数多くあります。事故の際の被害が甚大になりやすい自転車に対して、車のドライバーが十分に注意を払うことはもちろんですが、自転車側も自衛のために交通ルールをしっかりと把握し、状況に応じた判断をしていくことが求められるのでしょう。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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