サイドミラーの正しい使い方は？調整方法や便利な機能も

サイドミラーにあると便利な機能や仕様

サイドミラーに水滴が付いたり曇ったりすると、視認性は著しく落ちてしまいます。また、水滴によって後続車両のヘッドライトが乱反射して、視界を奪われる場合もあります。それらサイドミラーの不具合を解消するためにさまざま機能をもったサイドミラーが存在します。

撥水・親水コーティング

コーティング剤を使えば、サイドミラーに撥水や親水作用を発生させることができます。撥水コーティングは、ミラーに付着した水分を大粒の水玉状にして、自重や走行風で除去するものです。親水コーティングはミラー面に水分を馴染ませるようにして水滴ができにくくします。

雨天時の視界をクリアに保つなら撥水コーティング、曇り止めが目的なら親水コーティングを使用しましょう。コーティング剤の効果は数ヶ月間に渡って持続します。

曇り止めやミラーヒーター

高級車や寒冷地仕様車などは、はじめから曇り止めとして親水処理が施された鏡を使用している場合や、ミラー面を温めて曇りや水滴の付着を防ぐミラーヒーターが装着されている場合があります。

ミラーヒーターは、エンジンがかかると自動的にオンになる車と、リアウィンドウデフォッガー（リアガラスの曇り止め機能）と連動してオンになる車があります。雨や雪によってミラーの視界の悪さを感じたら、迷わずミラーヒーターを使用しましょう。

ブルーミラー・自動防眩ミラー

青く着色されたサイドミラーはブルーミラーと呼ばれ、後続車両のヘッドライトによる幻惑を軽減するための装備です。自動防眩ミラーは、後方からの強い光を検知すると自動でミラーの反射率を減少させるように機能します。

これらは一部の高級車や輸入車に搭載される夜間走行の安全を確保するための装備です。ブルーミラーは専用のフィルムを貼り付けたり、ミラー面を交換するだけで装着できるアフターパーツが販売されているため、夜間走行が多い方は装着を検討してみるとよいでしょう。

補助鏡

どうしても適切なミラー位置が出せない場合や、死角を補いたい場合には、サイドミラー用の補助鏡を利用しましょう。ミラー面やドアミラーカバーの上下に両面テープで貼り付けるだけで使える小型の鏡が数百円程度から購入できます。

また、ミラー面全体に別の鏡を貼り付けるキットも販売されています。拡大鏡による広角化で死角を減少させるものや、曇り止め加工が施されたものなどがあり、これらのキットなら分解することなく最低限の費用でサイドミラーの機能を強化できます。

サイドミラー（ドアミラー）が故障したときは？

保安部品であるドアミラーはミラー面の傷やヒビ、調整機構の故障などにより、安全運転に支障をきたすとみなされた場合は整備不良で罰則が科せられます。

とくにドアミラーは車から横に大きくはみ出しているぶん、こすったり、ぶつけたりする機会が多く故障しがちです。故障した場合は適切な方法で迅速に修理しましょう。

以下の記事ではカバーの傷やガラス面の補修、内部機構の動作不良など、故障例別にサイドミラーの修理方法や交換費用などを詳しく解説しています。

サイドミラーに当て逃げされたときは？

車体から突き出ているぶん、当て逃げされやすいのもドアミラーの特徴です。しかし被害がミラーだけでは、警察も犯人特定のために積極的に動いてくれず、被害者の多くは泣き寝入りするしかないのが現状です。

そのため、当て逃げに対しては予防と対処が肝心。狭い場所での駐車時はドアミラーを格納しておくことで、当て逃げのリスクを低められます。また、当て逃げ発覚時に焦らず動けるよう、初期対応として何をすべきか知っておくことが大切です。

以下の記事では、サイドミラーの当て逃げ時にすべき4つの対応方法を解説しています。

車のサイドミラー（ドアミラー）などに当て逃げされたらどうする？

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