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エンジンのデコンプとは?仕組みについても!振動軽減が目的?

デコンプの仕組みは?

オートデコンプの仕組み動画

デコンプレッション機構はオートカムデコンプ機構とも呼ばれます。
デコンプ機構はカムシャフトの正転時と逆転時の作動機構によって、エンジンを始動するときの圧力を逃がします。

カムシャフトとは、4ストロークエンジンの吸排気バルブを開け閉めするための機構です。

正転デコンプは、レシプロエンジンの圧縮工程時にデコンプカムプレートが排気バルブを開いて圧力を抜きます。

また、逆転デコンプは、エンジンを停止させた際にピストンが上死点を乗り越える直前で押し戻されて逆転する際に働く機構です。
逆転時に働く逆転デコンプ機構により排気バルブをわずかに開いておき、次回始動時の圧力を低減します。

デコンプレバー等の画像をご紹介

デコンプレバーはバイクや耕運機、リフトなど、さまざまな場所で使われています。それらのデコンプレバーの画像をいくつかご紹介します。

バイクのデコンプレバー。
デコンプレバーを使って圧縮を逃がす事で、キックの始動をしやすくします。
上死点を過ぎたあたりまでゆっくり踏み、レバーを放してキックをすると、内圧が抜けた状態から勢いがつけやすくなり、エンジン始動が楽になります。

デコンプレバー付きリフト。
かなりの年代物と思われます。

ヤマハのSRにはセルモーターが搭載されておらず、始動はキックのみという男らしいものでした。デコンプレバーを使わなくても慣れればキック始動できますが、デコンプレバーを使った方がバイクには優しいとの事。

デコンプレッション機構によりエンジンの始動をスムーズに!

©Love the wind/stock.adobe.com

上記のように、デコンプとはエンジン始動時の内圧を逃がす事で始動しやすくしたり、始動時の振動を軽減するものです。

昔のディーゼルエンジンではよく見られたものですが、現在ではバイクの始動や、アイドリングストップ車などの振動軽減などで主に使われています。

ハイブリッド車やアイドリングストップ車に乗っている時に、この車は始動時の振動が少ないな、と思う事もあるかと思います。そんな時は、デコンプ機構の事を思い出してみると、さまざまな技術に支えられている事が実感できて、ありがた味が増すかもしれませんね。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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