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バーンアウトって普通の車でできるの?ATやMTで実現する方法と車への負担について
普通のAT車でもバーンアウトできる?

一般的なオートマチック車では、車の電子制御(トラクションコントロール・スタビリティコントロール)をオフにします。
駆動輪がリアであれば、左足でフットブレーキを踏み込みます。ミッションは最も低い段(1やLレンジ等)に入れてアクセルを開けていきます。エンジン回転数が5,000回転を超えてくると、タイヤが空回り、バーンアウトが起きるでしょう。
駆動輪がフロントの場合は、思いっきりサイドブレーキを引いた状態でリア駆動車と同じようにミッションを入れ、アクセルを踏み込んでいけば、バーンアウトが発生します。
このように、特別なチューニングをされていない、一般的なオートマチック車であっても、バーンアウトを発生させることができるでしょう。
車への負荷が大きいバーンアウト、行う際は安全が確保された場所で

このようにAT車、MT車、どちらであっても、特別なチューニングなしで、バーンアウトを発生させることができてしまいます。
しかし、最新の予防安全技術が搭載されたクルマでは、停止状態での空ぶかしが一定回転数以上回らないように設定されていたり、ブレーキを踏み込みながらアクセルペダルを同時に踏み込むとエラーが出るようになったりしていることがあります。
この場合、停車している状態で物理的にエンジン回転数を5,000回転以上にすることができないため、バーンアウトを行うことはできません。
また、バーンアウトは車に大きな負荷がかかります。空回しされているタイヤの摩耗が大きくなり、寿命を短くするのはもちろん、クルマの駆動系に与える影響は小さくはありません。クラッチやデファレンシャルなどの負荷が大きくなり、故障を招く恐れもあります。
筆者自身は機械式LSDの入ったチューニングカーと、ノーマルのクルマの両方で、バーンアウトを体験していますが、ノーマル状態の車の方が、バーンアウトをしたときに車両が安定せず、車があらぬ方向へ飛び出す可能性もあります。
そういった観点からも、むやみにバーンアウトを行うのは大変危険な行為といえるでしょう。安全にバーンアウトを体験するには、専門家の指導の下、安全な場所を作り、車を作り込む必要があります。
リスクを理解したうえで、周囲の安全が十分に確保されたクローズドの私有地内で、許可を得て行ってください。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...